本記事では、実際にauカブコム証券を使っている私が、auカブコム証券のメリット・デメリット、口座を開設する方法について解説します。
\au PAY カードで投信積立をすると1%ポイント還元/
auカブコム証券の概要
売買手数料(課税口座) | 【投資信託】0円 【国内株・国内ETF】 ワンショット手数料:55円~4,059円 1日定額手数料: 0円~ ※国内ETFは一部銘柄のみ無料(詳しくはこちら) 【外国株】 約定代金×0.495% (最低手数料:0米ドル、上限手数料:22米ドル) 【米国ETF】 約定代金×0.495% (最低手数料:0米ドル、上限手数料:22米ドル) |
売買手数料(新NISA口座) | 【投資信託】0円 【国内株・国内ETF】0円 【外国株】0円 【米国ETF】0円 |
投資信託 | 1,825本(2024年12月時点) |
夜間取引 | × |
IPO取扱実績 | 26社(2023年) |
取引所 | 東証、名証、福証、札証 |
外国株 | 米国 |
スマホアプリ | auカブコム証券アプリ auカブコム証券 株・先物OPアプリ auカブコム証券 FXアプリ PICK UP! 株主優待® |
ポイント | Pontaポイント |
auカブコム証券のメリット
auカブコム証券のメリットは以下の5つ。
- 新NISAでの手数料が無料
- Pontaポイントが貯まる
- Pontaポイントで投資できる
- auじぶん銀行との提携で入出金が楽
- サポートが手厚い
①新NISAでの手数料が無料
auカブコム証券では、新NISA(2024年以降に開設したNISA口座)での売買手数料が無料です。
NISA口座(非課税口座)とは?
証券口座には課税口座(一般口座と特定口座)とNISA口座(非課税口座)があります。
課税口座で投資を行い利益を得たら20%の税金がかかりますが、NISA口座で投資を行えば税金がかかりません。
コストをかけずに取引することができるので、投資初心者の方でも、投資経験者の方でも利用しやすくなっています。
②Pontaポイントが貯まる
auカブコム証券では、au PAY カードによる「クレカ積立」ができ、au PAY カードで投資信託を積立購入すると0.5%~1.0%のポイントが還元されます。
au PAY カード | au PAY ゴールドカード | ||
改定前 | ポイント還元率 | 100円につき1ポイント(1.0%) | |
特典付与時期 | 支払月の10日~14日ごろ | ||
2024年12月1日以降 | ポイント還元率 | 200円につき1ポイント(0.5%) | 100円につき1ポイント(1.0%) |
特典付与時期 | 支払月の月末ごろ |
改定前のポイント還元率は一律1.0%でしたが、2024年12月1日以降はau PAY カードの還元率が0.5%に引き下げられるため、注意が必要です。
また、クレカ積立の上限額は月10万円までであり、au PAY カード以外のクレジットカードを使用することはできません。
③Pontaポイントで投資できる
auカブコム証券では、Pontaポイントを1ポイント=1円として、投資信託やプチ株の購入に利用できます。
プチ株とは?
プチ株は、単元に満たない株式でも1株単位で取引できるサービスのことです。
株式を取引する際は売買単位が決められており、この単位を「単元」と呼びます。
例えば、売買単位が100株に設定されている1株1万円の株式の場合、最低でも100万円の資金がなければ購入できません。
プチ株であれば1株単位から購入できるため、まとまった資金がない方や初心者の方でも購入しやすくなっています。
ただ、Pontaポイントを投資信託の買付に利用できるのはスポット購入のみであり、積立購入には利用できないため、注意が必要です。
また、貯まったPontaポイントは投資信託の購入だけでなく、au PAYスマホ決済やPontaポイントの利用が可能な加盟店で使用できます。
④auじぶん銀行との提携で入出金が楽
投資を行う際は必要な資金を証券口座に入金しなければなりません。
クレカ積立であれば入金の必要はありませんが、投資を行う際に証券口座の資金が不足していたら、銀行預金などから資金を移動する必要があります。
auじぶん銀行とauカブコム証券に口座を持っていて、「auマネーコネクト」というサービスに登録すれば、自動入出金の設定をすることが可能です。
証券口座に資金が不足していれば自動的に銀行口座から入金が行われ、証券口座に余った資金があれば自動的に銀行口座に移動されます。
また、auマネーコネクトに登録すると、auじぶん銀行の普通預金で優遇金利が適用され、円普通預金金利に年0.10(税引後年0.07%)が上乗せされます。
⑤サポートが手厚い
auカブコム証券では、メールや電話、チャットを通じてサポートを受けられます。
また、VRA(Visual Remote Assistance)を活用したサポートも提供されており、オペレーターが顧客の操作画面を共有しながら、具体的で的確な案内を行うことが可能です。
電子機器の操作や専門用語に不安がある人も安心して利用できるでしょう。
auカブコム証券のデメリット
auカブコム証券のデメリットは以下の3つ。
- 外国株式の取り扱いは米国株式のみ
- 取り扱っているIPO銘柄が比較的少ない
- 口座振込と口座振替の対応銀行が少ない
外国株式の取り扱いは米国株式のみ
auカブコム証券で取り扱われている外国株式は、米国株式のみです。
SBI証券は9ヶ国、楽天証券は6ヶ国、マネックス証券は米国と中国の2ヶ国の株式を取り扱っています。
外国株式に投資するつもりがない、米国株だけで十分という場合は問題ありませんが、米国以外の株式にも投資したい場合は他のネット証券を検討する必要があるでしょう。
取り扱っているIPO銘柄が比較的少ない
auカブコム証券で取り扱われているIPO銘柄の数は、他の主要ネット証券と比較すると少ないです。
IPO銘柄とは?
IPO銘柄とは、未上場の企業が新規株式の発行を行って、証券取引所に上場することを指します。
株価の変動が大きく、初値やその後の上昇による利益が期待できるため、多くの投資家から注目されています。
証券会社 | 2023年のIPO銘柄数 |
SBI証券 | 91本 |
楽天証券 | 60本 |
マネックス証券 | 53本 |
松井証券 | 70本 |
auカブコム証券 | 23本 |
IPO投資を行いたい方にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。
ただ、新NISAで投資信託をメインに運用していきたいと考えているなら、IPO銘柄の取扱数を気にする必要はないでしょう。
口座振込と口座振替の対応銀行は少ない
auカブコム証券の主な入金方法には、「ネット振込」、「口座振込」、「口座振替(リアルタイム口座振替)」の3つがあります。
【auカブコム証券の主な入金方法】
- ネット振込
- 口座振込
- 口座振替(リアルタイム口座振替)
ネット振込は12の金融機関から振り込みできますが、口座振込は3つの金融機関、口座振替(リアルタイム口座振替)は4つの金融機関に限定されています。
auカブコム証券をより便利に利用するには、指定のネットバンキングで口座を開設しておいた方が良いと言えるでしょう。
ただ、クレカ積立のみ利用するのであれば問題ありません。
ネット振込に対応している金融機関
- 三菱UFJ銀行
- auじぶん銀行
- ゆうちょ銀行
- PayPay銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- 住信SBIネット銀行
- 楽天銀行
- イオン銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
- セブン銀行
口座振込に対応している金融機関
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
口座振替(リアルタイム口座振替)に対応している金融機関
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- auじぶん銀行
- みずほ銀行
auカブコム証券の口座を開設する方法
公式サイトにアクセスし、「口座開設はこちら(無料)」をタップします。
「全て同意して次へすすむ」をタップします。
個人情報を入力します。
勤務先・内部者情報の入力をします。
お取引内容の入力をします。
納税方法に関してですが、特にこだわりがなければ「カブコムにおまかせ」を選択すると良いでしょう。
NISA口座に関しては、『「NISAを開設する」』または「開設を希望しない・今後検討する」を選択してください。
入力内容を確認したら本人確認書類を選択し、本人確認を行います。
パスワードを入力します。
全ての入力が完了すると「ありがとうございます!お申し込みが完了しました」と表示されます。
また、登録したメールアドレス宛にメールが届きます。
数日すると口座開設完了のメールが届くので、記載されているURLをタップします。
メールに記載されている口座番号と口座開設申し込み時に設定したパスワードを入力します。
必要事項に入力を行います。
以上で口座開設は完了です。
auカブコム証券に関するQ&A
auカブコム証券が潰れたらどうなる?
auカブコム証券が倒産しても、基本的に資産は全額返還されます。
金融商品取引法により、証券会社は顧客から預かった資産を自社の資産と分けて管理する「分割管理」の義務を課されているためです。
分別管理が適切に行われているかどうかは、金融庁の検査や日本証券業協会の監査によって厳しくチェックされています。
また、万が一証券会社が破綻し、分別管理が不十分だった場合に備えて、投資者保護基金による補償制度が設けられています。
補償額は1顧客あたり最大1,000万円までです。
預けた資産は、分別管理制度と投資者保護基金による補償制度によって守られているため、倒産について過度に心配する必要はないでしょう。
口座開設の審査にどれぐらいかかる?
口座開設の審査にかかる日数は申し込み方法により異なります。
- インターネット(スマートフォン自撮り)の場合:最短1営業日
- インターネット(画像アップロード)の場合:最短4営業日
- 郵送の場合:最短7営業日
審査が完了すると、「口座開設完了のお知らせ」というメールが届きます。その後、個人情報の入力を行えば、口座開設は完了です。
NISA口座を開設する際は、税務署での審査が必要になるため、さらに1~2週間ほどかかります。
口座開設の審査が通らないケースは?
口座開設の審査が通らない主なケースは以下のとおりです。
- 本人名義以外の申込
- 反社会的勢力である
- 国外に居住している
- 本人確認書類の不備
- 記入情報に誤りがある
反社会的勢力や本人名義以外の申込は、証券口座がマネーロンダリングや詐欺などの犯罪行為に悪用される恐れがあるため、口座開設ができません。
また、auカブコム証券の口座を開設できるのは国内に在住している方のみであり、海外に居住している方は口座を開設できません。
本人確認書類の有効期限が切れている場合は本人確認書類に不備があるとみなされます。