【10社に集中】FANG+に投資するリスクと対策について解説

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悩んでいる人

・FANG+に投資するリスクは?
・リスクを抑えるにはどうすればいい?

このような悩みに答えます。

本記事の内容
  • FANG+とは?
  • FANG+の利回り
  • FANG+のリスク
  • FANG+のリスクを抑える方法

「FANG+に投資するリスクは何?」と悩んでいませんか?

FANG+に投資する最大のリスクは、構成銘柄が少ないことです。

そのため、構成銘柄の見直しは四半期(3月・6月・9月・10月)に行われるものの、一社の業績に大きく左右されます。

FANG+には他にも3つほどリスクが存在するので、本記事ではFANG+に投資するリスクについて詳しく解説します。

目次

FANG+とは?

FANG+はフェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグルの頭文字をつないだ「FANG」に、以下の企業6社を加えた株価指数のことです。

  • アップル
  • エヌビディア
  • テスラ
  • マイクロソフト
  • ブロードコム
  • スノーフレイク

以前は中国企業のテンセントとバイドゥが名を連ねていましたが、現在は米国企業のみとなっています。

FANGの4銘柄は固定かと思われますが、その他6銘柄については今後も定期的に構成銘柄が入れ替えられるでしょう。

主な特徴は、とりわけ大きな影響力と知名度をもつ少数の企業のみで構成されている点です。

そのため、S&P500やナスダック100よりもパフォーマンスが高くなっています。

2014年9月から2024年6月までのS&P500、ナスダック100、FANG+のパフォーマンス比較(NYSE FANG+ index | ICE

また、時価総額の大きさに関係なく、どの銘柄も9~10%の比率で均等に組み入れられています。

FANG+の利回り

以下の表は、2019年から2023年までのS&P500、ナスダック100、FANG+の利回りを比較したものです。

S&P500ナスダック100FANG+
2019年20.9%27%39.6%
2020年16.8%21.8%85.6%
2021年18.6%22.8%31.3%
202211.5%15.5%-31.4%
202311.2%15.1%110.2%
平均15.8%20.44%47.06%

S&P500やナスダック100も成長率が高い株価指数ですが、それ以上の勢いで上昇していることが分かります。

FANG+を構成する企業は技術革新の最前線に立っており、新しい製品やサービスの開発に積極的です。

例えば、人工知能、クラウドコンピューティング、電気自動車など、未来の技術トレンドをリードしています。

また、それぞれの市場で強力な競争優位性を持っており、例えば、Googleは検索エンジン市場を支配し、Amazonはオンライン小売市場で大きなシェアを持っています。

FANG+のリスク

FANG+のリスクは以下の4つ。

FANG+のリスク
  1. 構成銘柄が少ない
  2. 業種が偏っている
  3. 法的な規制がかかる可能性がある
  4. ITバブルと似た下落が起きる可能性がある

①構成銘柄が少ない

FANG+の構成銘柄は10社であり、どの銘柄も10%ずつ組み入れられる均等加重型が用いられています。

そのため、構成銘柄の見直しは四半期(3月・6月・9月・10月)に行われるものの、一社の業績に大きく左右されます。

特にFANG+企業は時価総額が大きく、影響力が強いため、1社の業績や株価の変動が指数全体に与える影響も大きくなります。

②業種が偏っている

以下は景気後退時に強い業種です。

  • 生活必需品:食品、飲料、日用品など、日常生活に欠かせない商品を提供する企業。例として、食品メーカーやスーパーマーケットがあります。
  • 医療・ヘルスケア:薬品、医療機器、病院など、健康関連のサービスを提供する企業。人々は健康管理を怠ることがないため、この業種は景気後退時にも比較的安定しています。
  • 公益事業:電力、ガス、水道などのインフラを提供する企業。これらのサービスは生活に不可欠であり、需要が安定しています。
  • 通信:インターネット、電話などの通信サービスを提供する企業。現代社会では通信は欠かせないため、安定した収益を上げることができます。
  • 不動産:不動産投資信託や不動産開発、不動産運営を行う企業。ただ、商業用不動産は景気変動の影響を受けることがあります。

これらの業種は景気後退時でも需要が比較的安定しているため、投資家にとってリスク分散の一環として考えられます。

しかし、FANG+に組み入れられる銘柄の業種は情報技術、一般消費財、コミュニケーション・サービスの3つのみです。

そのため、景気後退時には下落をカバーできる銘柄が存在せず、景気後退の影響をもろに受けてしまいます。

③法的な規制がかかる可能性がある

FANG+企業は膨大な量のユーザーデータを収集し、利用しています。

このデータの取り扱いについて、個人情報の漏洩や不正利用のリスクがあるため、規制当局はプライバシー保護とセキュリティ強化のための法的措置を講じています。

例えば、Facebook(Meta)は過去に複数回のデータ漏洩を経験しており、その対応が問題視されました。

また、FANG+企業はデジタル市場における支配的な地位を持っています。

このため、競争法や独占禁止法の観点から、彼らの市場支配力が競争を阻害し、市場の健全性を損なう可能性があるのです。

例えば、Googleの検索エンジン市場における支配的な立場や、Amazonのオンライン小売市場における影響力などが問題視されています。

ITバブルと似た下落が起きる可能性がある

1990年代後半、インターネット技術の急速な発展と普及に伴い、多くの新興企業がインターネット関連のビジネスを展開し始めました。

多くの投資家がインターネット関連企業の将来性に期待して投資した結果、株価は急激に上昇。

ですが、インターネット関連企業の多くが実際の収益を上げられず、2000年初頭に入り投資家たちが株価の過剰評価に気付き始め、売りが加速しました。

これにより、株価は急激に下落し、NASDAQ100は80%の下落を記録。

TradingView

FANG+は他の指数と比べて大きく上昇していますが、実態に見合わない上昇であれば同様に大暴落する可能性もあるでしょう。

FANG+のリスクを抑える方法

FANG+のリスクを抑える方法は、コア・サテライト運用を実践することです。

コア・サテライト運用:大部分を低リスクな金融商品、一部分をハイリスクな金融商品を保有することで安定した収益を目指す投資手法

全世界株式などの分散が効いている金融商品をメインに投資し、ハイリスクな金融商品をサブとして組み入れることで全体のバランスを保てます。

サイト管理人

比率に関してはコアに80%程度、サブに20%程度振り分けるのがおすすめです。

なお、コアにおすすめの投資信託は「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」です。

全世界株価指数「ACWI」に連動するインデックスファンドで、先進国(23ヵ国)・新興国(24ヵ国)の株式約3,000銘柄で構成されています。

また、人気・知名度が高く、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the year」では5回連続(2019年~2023年)で第1位に輝いています。

迷ったらeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)を選んでおくと良いでしょう。

まとめ

今回はFANG+に投資するリスクと対策について解説しました。

本記事の内容
  • FANG+とは?
  • FANG+の利回り
  • FANG+のリスク
  • FANG+のリスクを抑える方法

FANG+はハイリスク・ハイリターンな株価指数です。

上昇時はS&P500やナスダック100を大きく上回るパフォーマンスを記録しますが、景気後退をカバーできる銘柄が含まれていません。

FANG+に投資するのであれば、全世界株式などをメインにしてFANG+をサブとするコア・サテライト運用を用いると良いでしょう。

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