オルカンの過去の下落や下落時の対処法について解説

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悩んでいる人

・オルカンは過去に下落したことがあるの?
・下落時の対処法について教えてほしい

このような悩みに答えます。

本記事の内容
  • オルカンが下落することはあるの?
  • オルカンの過去の下落
  • オルカンの下落周期
  • オルカンとS&P500の下落比較
  • オルカンが下落した時の対処法
  • オルカンの下落リスクを抑える方法

「オルカンは下落することがあるの?」と疑問に思っていませんか?

結論から言うと、オルカンは株式100%で構成されているので下落することがあります。

特に2008年にリーマンショックが起きた際には大きく下落しました。

本記事ではオルカンの下落や下落した時の対処法、下落リスクを抑える方法について解説します。

目次

オルカンが下落することはあるの?

以下のグラフは2008年〜2023年におけるACWI(オルカンが目標としている指数)の利回りの推移です。

過去データをもとに筆者作成

2008年にリーマンショックが起きた際は-50%近くまで下がっていることが分かります。

また、リーマンショック時以外でも10〜20%下落している年が複数あります。

株式は下落することがあること、世界規模の経済危機によって暴落することをあらかじめ知っておきましょう。

サイト管理人

これを知っておくだけでパニックにならずに済みます

オルカンの過去の下落

※オルカンは2018年に運用が開始された投資信託なので、2018年以前に関してはオルカンが目標としている指数のACWIを代用します。

2022年:コロナと金利の上昇

2022年に下落した要因はコロナと金利の上昇です。

新型コロナウイルスの感染拡大により経済活動が停滞しました。

加えて、コロナとロシアのウクライナ侵攻により加速したインフレを抑制するために世界各国が金利を大幅に引き上げました。

金利が上がるとなぜ株式は下落するのか?

金利が上昇すると企業は借入れコストが上昇するため、設備投資の縮小を行います。

また、個人消費でも住宅ローン金利が上昇することから、住宅購入を見送ることも考えられ、企業業績低迷への不安が高まり株価は下落する傾向があります。

2018年:米中貿易摩擦

2018年に下落した要因は米中貿易摩擦です。

米国と中国の間で行われた貿易交渉は緊迫し、相互に関税を課すなどの措置が取られました。

これにより世界的な貿易不安が高まり、投資家の不安が広がりました。

2011年:ヨーロッパの債務危機

2011年に下落した要因はヨーロッパの債務危機です。

ギリシャ、アイルランド、ポルトガル、スペイン、イタリアなどのユーロ圏諸国の財政問題が深刻化し、ユーロの安定性に関する懸念が高まりました。

これにより、ヨーロッパの経済は不安定になり、それが世界経済全体に波及しました。

2008年:リーマンショック

2008年に下落した要因はリーマンショックです。

2008年に米国の大手投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻し、金融機関への信用の喪失を引き起こしました。

投資家はリスク回避のため株式市場から資金を引き揚げことで株価が急落し、世界中の株式市場が大きな影響を受けました。

2002年:ドットコムバブルの崩壊

2002年に下落した要因はドットコムバブルの崩壊です。

1990年代後半から2000年にかけて、インターネット関連企業の株価が急騰し、多くの投資家がインターネット関連企業に投資しました。

しかし、これらの企業の業績や収益が実際の価値に見合っていないことが明らかになり、バブルが崩壊しました。 

オルカンの下落周期

1988~2023年においてACWI(オルカンが目標としている指数)が下落した年と下落率は以下のとおり。

  • 2022年:-6.1%
  • 2018年:-12.4%
  • 2011年:-11.8%
  • 2008年:-52.9%
  • 2002年:-26.9%
  • 1993年:-6.3%
  • 1990年:-21.1%

参考:myINDEX

34年間のうち、-10%以上の下落が5回、-20%以上の下落が2回起きています。

過去のことから、30年間投資すると小規模な下落は1〜2回、中規模な下落は3〜4回、大規模な下落は1~2回が現実的な数字と言えます。

オルカンとS&P500の下落比較

オルカンとS&P500の下落比較は以下のとおり。

S&P500とは?

S&P500は、ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している主要500銘柄の時価総額を加重平均し、指数化したものです。

簡単に言うと、米国の証券取引所に上場している時価総額の高い企業を500社集めたものですね。

S&P500にはGAFAやマイクロソフトなど米国を代表する企業が名を連ねているので、S&P500に連動する投資信託を購入することで米国企業上位500社に投資するのと同じ効果が得られます。

過去データをもとに筆者作成
スクロールできます
オルカンS&P500
2022年-6.1%-6.7%
2018年-12.4%-8%
2011年-11.8%-3.3%
2008年-52.9%-49%
2002年-26.9%-29.7%
1994年-6.3%-9.6%
1990年-21.1%-8.5%

オルカンの約6割は米国であるため、S&P500と同じように下落します。

また、S&P500の銘柄数は500、オルカンは約3,000ですが、下落率にそれほど大きな差はありません。

オルカンが下落した時の対処法

オルカンが下落した時の対処法は以下の2つ。

オルカンが下落した時の対処法
  1. 長期投資する
  2. ニュースやSNSを見ない

①長期投資する

投資のリスクを抑える最大のコツは、長期投資することです。

なぜなら、一時的に元本割れすることはありますが、長期間保有すれば損失を出しづらいからですね。

下記の図は「資産・地域を分散して積立投資を行なった場合の運用成果の実績【保有期間別(5年、20年)】」を金融庁がまとめたものです。

金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック

保有期間が5年だと元本割れが目立ちますが、20年の場合はほとんど元本割れしていないことがわかります。

過去が未来を保証するわけではないですが、長期投資すれば元本割れのリスクを大きく抑えることが可能です。

②ニュースやSNSを見ない

ニュースやSNSでは投資のプロが様々な視点から意見を述べていますが、正直あまり聞く意味はないでしょう。

オルカンのような指数に連動する投資信託に長期間投資することが低リスクであることに変わりありません。

最も避けるべきことは、ニュースやSNSを見て投資をやめてしまうことです。

サイト管理人

やめてしまったら損するリスクが高くなります。

特に下落時は動揺して「今は売り時」、「今後はもう伸びない」などの言葉に流さる可能性もあります。

投資で重要なのは長期間続けることなので、無駄にニュースやSNSを見るのは止めましょう。

オルカンの下落リスクを抑える方法

オルカンの下落リスクを抑える方法は、金や国債を持つことです。

上述のとおり、銘柄数を増やしても株式である限り大規模な経済危機が起きると暴落します。

ですが、金は物質そのものに価値があること、国債は国への信頼で成り立っていることから、不況に強い資産となっています。

以下の画像は金の価格の推移です。

三菱マテリアル

経済ショックが起きた2002年、2008年でも価格が下落するどころか上昇しています。

また、以下の画像は米国債の価格の推移です。

TradingView

一時的に価格が下落することはありますが、長期的に見ると価格がほぼ横ばいとなっています。

どれだけ銘柄数を多くしても株式では分散に限界があるので、金や国債などを組み入れることも考慮してみると良いでしょう。

おすすめのポートフォリオについて知りたい方は「新NISAにおすすめのポートフォリオについて解説」をご覧ください。

サイト管理人

ただ、リーマンショックのような経済危機が起きると債券を組み入れてもそれなりに下落します。

まとめ

今回はオルカンの過去の下落や下落時の対処法について解説しました。

本記事の内容
  • オルカンが下落することはあるの?
  • オルカンの過去の下落
  • オルカンの下落周期
  • オルカンとS&P500の下落比較
  • オルカンが下落した時の対処法
  • オルカンの下落リスクを抑える方法
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