ナスダック100はおすすめしないと言われる理由は?やめといた方がいい?

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・ナスダック100はおすすめしないと言われる理由は?
・やめといた方がいい?

このような悩みに答えます。

本記事の内容
  • ナスダック100はおすすめしないと言われる理由
  • ナスダック100はおすすめ?
  • ナスダック100におすすめの組み合わせ
  • オルカンとナスダック100両方持ったら?
  • 投資信託の買い方
  • ナスダック100に関するQ&A

ナスダック100は、銘柄数が少ないため個別銘柄の影響を受けやすく、リスクが高い点がデメリットとして挙げられます。

また、ナスダック100に連動する投資信託は他と比べて手数料が高い傾向があり、長期的なコスト面でも注意が必要です。

しかし、これらのデメリットは他の投資信託や資産クラスと組み合わせることで緩和することが可能です。

特に、ナスダック100は成長ポテンシャルの高いハイテク銘柄が多く含まれているため、他の投資信託とバランスよく組み合わせることで、高い成長性と安定性の両立が期待できます。

本記事では、ナスダック100はおすすめしないと言われる理由や、おすすめの組み合わせについて解説します。

なお、投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。

まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。

目次

ナスダック100はおすすめしないと言われる理由

ナスダック100はおすすめしないと言われる理由は4つ。

ナスダック100はおすすめしないと言われる理由
  1. 銘柄数が少なくリスクが高い
  2. 投資信託の手数料が高い
  3. 配当利回りが低い
  4. レバナスは特にリスクが高い

①銘柄数が少なくリスクが高い

安定した投資を目指す際、投資対象の銘柄数は重要な要素の一つです。

しかし、ナスダック100に含まれる銘柄数はその名の通り100銘柄と比較的少なく、他の主要株価指数と比べると分散性に欠けると言えます。

また、業種別に見ると、ナスダック100は主にハイテク・IT関連企業で構成されており、特定の業種に大きく依存しているため、リスクが高くなりがちです。

特に、最近の株式市場においては、これらの企業は急成長を遂げた一方で、市場が下落局面に入ると他の指数に比べて大きな打撃を受けやすい傾向にあります。

ナスダック100の利回りは魅力的な水準にありますが、短期的な価格変動リスクは決して軽視できません。

以下の表は、ナスダック100とその他の主要株価指数が、市場下落時にどの程度の値下がりを記録したかを比較したものです。

myINDEXのデータをもとに筆者作成
スクロールできます
ACWI(全世界株価指数)S&P500ナスダック100
1994年-6.3%-9.6%-54.7%
2002年-26.9%-29.7%-43.7%
2008年-52.9%-49.0%-52.9%
2011年-11.8%-3.3%-2.7%
2018年-12.4%-8.0%-6.7%
2022年-6.1%-6.7%-23.3%

ナスダック100は他の指数と比べて大きな下落幅を示しており、リスクの高さを改めて浮き彫りにしています。

②投資信託の手数料が高い

ナスダック100とその他の株価指数に連動する投資信託との比較は以下のとおりです。

スクロールできます
ACWI(全世界株価指数)S&P500ナスダック100
購入時手数料無料無料無料
信託財産留保額無料無料無料
信託報酬0.05775%0.09372%0.2035%
その他0.03%0.01%不明
実質コスト0.08775%0.11%0.2035%以上

ナスダック100は主にハイテク・IT関連の銘柄で構成されており、これらの銘柄は価格変動が激しいのが特徴です。

このような高い価格変動性により、ナスダック100に連動する投資信託では、投資比率を定期的に見直し、適切に調整する必要があります。

この調整作業は頻繁に行われるため、結果的に手数料が高くなります。

一方、他の株価指数に連動する投資信託は、より安定した銘柄で構成されており、価格変動が比較的緩やかです。

これにより、投資比率の調整頻度が低くなり、手数料が抑えられています。

③配当利回りが低い

ナスダック100に含まれる企業は、特にハイテク企業が中心であり、これらの企業は得られた利益を新しい技術開発や事業拡大に使い、さらなる成長を目指しています。

例えば、研究開発費に巨額の投資を行ったり、M&A(企業買収)を積極的に行ったりすることで、長期的な収益の最大化を狙います。

サイト管理人

AppleやAmazonなどの企業は、成長期にはほとんど配当を出さず、収益の多くを事業拡大に使ってきました。

そのため、ナスダック100に連動する投資信託の配当利回りは低く、主な米国ETFの配当利回りの比較は以下のとおりです。

米国ETF配当利回り
VT1.97%
VOO1.38%
QQQ0.64%
VTI1.37%
  • VT:全世界に投資できるETF
  • VOO:S&P500に投資できるETF
  • QQQ:ナスダック100に投資できるETF
  • VTI:全米の株式に投資できるETF
  • Bloombergのデータをもとに作成

成長を重視する投資家には魅力的である一方、安定した配当収入を求める投資家にとっては物足りないと感じるでしょう。

④レバナスは特にリスクが高い

レバナス(レバレッジド・ナスダック)は、ナスダック100指数の値動きの2倍を目指して設計された投資信託です。

このタイプの投資信託は、ナスダック100の値上がりを2倍の利益として享受できる一方、値下がりに対しても2倍の損失を被る可能性があります。

ナスダック100指数自体は、特にテクノロジー関連の企業が多く含まれているため、その価格変動は非常に大きいです。

このため、レバナスに投資することで得られるリターンは魅力的である一方、価格変動が激しいことから、投資家が大きな損失を被るリスクも高まります。

一方で、レバナスのリスクを回避したい場合は、レバレッジをかけないナスダック100型の投資信託に投資することが選択肢となります。

これにより、ナスダック100の市場全体の成長に連動した投資成果を得ることができ、レバレッジによる過剰なリスクを避けることが可能です。

ナスダック100はおすすめ?

オルカンなどをメインにして、全体の10〜20%ほどナスダック100を保有するコア・サテライト運用であればおすすめです。

コア・サテライト運用:大部分を低リスクな金融商品、一部分をハイリスクな金融商品を保有することで安定した収益を目指す投資手法

ナスダック100は、100銘柄で構成されていますが、その多くがハイテクやIT企業です。

投資先が特定の業界に集中しており、分散性が十分に確保されていないため、リスクが高くなります。

これに対して、オルカンは、世界中の株式約3,000銘柄から構成され、非常に高い分散性を誇ります。

広範囲にわたる銘柄の組み合わせにより、特定の業種や地域に依存することなく、リスクを分散させることが可能。

このように、ナスダック100のような集中投資とオルカンのような分散投資を組み合わせることで、リスクを抑えながらリターンの最大化を図ることができます。

ナスダック100におすすめの組み合わせ

ナスダック100(10〜20%)とオルカン(80〜90%)の組み合わせがおすすめです。

オルカンは三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」という投資信託です。

全世界株価指数「ACWI」に連動するインデックスファンドで、先進国(23ヵ国)・新興国(24ヵ国)の株式約3,000銘柄で構成されています。

三菱UFJアセットマネジメント

人気・知名度が高く、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the year」では5回連続(2019年〜2023年)で第1位に輝いています。

そんなオルカンは、強い国には多く投資して弱い国には少なく投資する「時価総額加重平均」を用いています。

現在は米国が全体の62.3%を占め、日本は5.5%、英国は3.7%となっていますが、新興国がさらに成長すれば比率は大きく変わります。

オルカンとナスダック100両方持ったら?

ナスダック100を20%、オルカンを80%持つと国・地域の比率は以下のようになります。

国・地域比率
米国69.84%
日本4.4%
イギリス2.96%
フランス2.32%
カナダ2.32%
その他9.6%
新興国8.56%

米国が7割近くなり、ナスダック100の割合を変えると米国の比率が変化します。

手数料はオルカンの0.08775%に加えてナスダック100に連動する投資信託の手数料がかかり、利回りはそれぞれの利回りを加重平均した値です。

スクロールできます
オルカンナスダック100オルカン(20%)+ナスダック100(80%)
2014年20%39.2%23.8%
2015年-2.1%9.7%0.26%
2016年5.5%2.2%4.84%
2017年20%28.0%21.6%
2018年-12.4%-3.4%-10.6%
2019年28.6%38.7%30.62%
2020年11.2%39.2%16.8%
2021年31.9%43.4%34.2%
2022年-6.1%-22.9%-9.46%
2023年34.3%56.2%38.68%
平均13.09%23.03%15.07%
過去データをもとに筆者作成
サイト管理人

過去の利回りにおいては、オルカン単体よりも高くなっています。

投資信託の買い方

投資信託の買い方は以下のとおり。

投資信託の買い方
  1. 証券口座を開設する
  2. 投資信託を積立購入する

①証券口座を開設する

投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。

多くのネット証券ではNISA口座での取引手数料が無料になったので、使用するクレジットカードによって証券口座を選ぶと良いでしょう。

NISA口座(非課税口座)とは?

証券口座には課税口座(一般口座と特定口座)とNISA口座(非課税口座)があります。

課税口座で投資を行い利益を得たら20%の税金がかかりますが、NISA口座で投資を行えば税金がかかりません。

サイト管理人

クレジットカードで積立するとポイントが還元されます。

なお、マネックス証券のポイント還元率は1.1%とトップクラスの還元率を誇ります。

三井住友カードや楽天カード、au PAY カードを持っていない方は、マネックスカードを作成してマネックス証券を利用すると良いでしょう。

②投資信託を積立購入する

証券口座を開設したら投資信託を積立購入します。

つみたて投資枠、成長投資枠とは?

新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。

つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。

そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。

なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。

ナスダック100に関するQ&A

ナスダック100とS&P500どっち?

結論から言うと、S&P500がおすすめです。

また、どちらも全て米国株で構成されていることから、両方持つ必要はありません。

詳しくは「【徹底比較】S&P500とナスダック100どっちを持つべき?両方はあり?」をご覧ください。

ナスダック100とFANG+どっち?

結論から言うと、ナスダック100がおすすめです。

どちらもリスクは高いですが、FANG+は10社の銘柄のみで構成されており、特にリスクが高いです。

ナスダック100は銘柄数がFANG+より10倍多く分散性が高いため、リスクを抑えられます。

詳しくは「【徹底比較】ナスダック100とFANG+どっちに投資すべき?」をご覧ください。

ナスダック100におすすめの投資信託は?

ニッセイNASDAQ100インデックスファンドとiFreeNEXT NASDAQ100インデックスがおすすめです。

ニッセイNASDAQ100インデックスファンドは純資産額が大きくて手数料が安いことに加え、短いですが運用実績があります。

ただ、手数料が少し高くても運用歴が長くて安定している方が良いなら、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスを選ぶと良いでしょう。

詳しくは「ナスダック100に連動するおすすめの投資信託について解説」をご覧ください。

投資信託とETFどっち?

結論から言うと、分配金を得たい方はETF、長期的に資産を増やしたい方は投資信託がおすすめです。

分配金:投資信託から配られる配当金のこと

投資信託だと分配金が自動で再投資されますが、ETFは分配金が再投資されず、投資家に還元されます。

この際、分配金を手動で再投資に使ってしまうと、その分だけ非課税枠は減ってしまいます。

つまり、投資信託であれば新NISAの投資枠1,800万円すべてを購入に利用できますが、ETFの場合だと分配金の分だけ非課税枠が減ってしまうのです。

そのため、ETFで得た分配金を再投資するのでなければETFが適していますが、長期的に資産を増やしたいのであれば投資信託が適しています。

まとめ

今回はナスダック100はおすすめしないと言われる理由について解説しました。

本記事の内容
  • ナスダック100はおすすめしないと言われる理由
  • ナスダック100はおすすめ?
  • ナスダック100におすすめの組み合わせ
  • オルカンとナスダック100両方持ったら?
  • 投資信託の買い方
  • ナスダック100に関するQ&A

ナスダック100指数は、構成銘柄数が少なく、リスクが高いという特性があります。

さらに、投資信託の手数料が高いことや、配当利回りが低い点もデメリットとして挙げられます。

しかし、ナスダック100はハイテク関連企業の成長を反映した優れたパフォーマンスを発揮しています。

このため、ナスダック100に投資する際には、リスクを分散するためにオルカンなどの分散性の高い投資信託と組み合わせるのがおすすめです。

オルカンはグローバルな分散投資を提供し、リスクヘッジとしての役割を果たすため、ナスダック100との組み合わせにより、安定性と成長性を両立させることができます。

なお、投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。

まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。

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