オルカンは円安・円高になるとどうなる?為替リスクについて解説

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悩んでいる人

・オルカンは円安・円高になるとどうなる?
・オルカンは円安の時に買うべき?円高の時に買うべき?

このような悩みに答えます。

本記事の内容
  • オルカンとは?
  • 円安・円高になるとどうなる?
  • オルカンはいつ買うべき?
  • 投資信託の買い方
  • オルカンは円安対策になる?
  • オルカンを買うと円安になる?
  • 投資のリスクを抑えるコツ

「オルカンは円安になったらどうなるの?」と悩んでいませんか?

円安になると購入できる株数が減少し、円高になると増加します。

また、すでに株式や投資信託を保有している場合、円安になるとリターンは大きくなり、円高になると小さくなります。

本記事ではオルカンの為替リスクについて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

なお、投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。

まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。

目次

オルカンとは?

名称eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
運用会社三菱UFJアセットマネジメント
分類インデックス
目標とする指数ACWI
純資産額4兆7326億円
購入時手数料なし
信託財産留保額なし
信託報酬(手数料)0.05775%
成長投資枠対象
つみたて投資枠対象
販売会社ネット証券、総合証券、銀行など

オルカンは、三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託です。

全世界株価指数「ACWI」に連動するインデックスファンドで、先進国(23ヵ国)・新興国(24ヵ国)の株式約3,000銘柄で構成されています。

三菱UFJアセットマネジメント

人気・知名度が高く、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the year」では5回連続(2019年〜2023年)で第1位に輝いています。

そんなオルカンは、強い国には多く投資して弱い国には少なく投資する「時価総額加重平均」を用いています。

現在は米国が全体の62.3%を占め、日本は5.5%、英国は3.7%となっていますが、新興国がさらに成長すれば比率は大きく変わります。

円安・円高になるとどうなる?

円安になるとどうなる?

オルカンでは円を外貨に換えて投資を行うので、円安になると海外株の価格は上昇し、購入できる株数は減少します。

また、すでに株式や投資信託を保有している場合、円安になるとリターンは大きくなります。

以下のグラフは過去15年におけるACWI(オルカンが目標としている指数)の年間リターンの推移です。

過去データをもとに筆者作成

直近3年間は円安だったので年間リターンがドル建てよりも大きくなっています。

また、1ドル=120円になった2013年も同様にドル建てよりリターンが大きくなっていることが分かります。

円高になるとどうなる?

オルカンでは円を外貨に換えて投資を行い、円高になると海外株の価格は下落し、購入できる株数は増加します。

また、すでに株式や投資信託を保有している場合、円高になるとリターンは小さくなります。

以下のグラフは過去15年におけるACWI(オルカンが目標としている指数)の年間リターンの推移です。

過去データをもとに筆者作成

円高が進んだ2010年はドル建てよりもリターンが小さくなっています。

オルカンはいつ買うべき?

長期投資前提なのであれば、今すぐ購入することをおすすめします。

オルカンは為替ヘッジを行っていないので、円安だと購入できる株数は減ってしまいます。

為替ヘッジ:外国通貨の価値変動から生じるリスクを軽減すること

ですが、円安などの為替リスクは今後も起こり得ますし、長期投資であれば誤差の範囲です。

また、投資を早く始めるとその分複利が働きます。

複利の力は凄まじく、100万円を年利4%で30年間運用すると約324万円になります。

買うタイミングよりも長期間投資を行うことの方がはるかに重要です。

サイト管理人

無理のない範囲で今すぐ積立購入を行うことをおすすめします。

投資信託の買い方

投資信託の買い方は以下のとおり。

投資信託の買い方
  1. 証券口座を開設する
  2. 投資信託を積立購入する

①証券口座を開設する

投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。

多くのネット証券ではNISA口座での取引手数料が無料になったので、使用するクレジットカードによって証券口座を選ぶと良いでしょう。

NISA口座(非課税口座)とは?

証券口座には課税口座(一般口座と特定口座)とNISA口座(非課税口座)があります。

課税口座で投資を行い利益を得たら20%の税金がかかりますが、NISA口座で投資を行えば税金がかかりません。

サイト管理人

クレジットカードで積立するとポイントが還元されます。

なお、マネックス証券のポイント還元率は1.1%とトップクラスの還元率を誇ります。

三井住友カードや楽天カード、au PAY カードを持っていない方は、マネックスカードを作成してマネックス証券を利用すると良いでしょう。

②投資信託を積立購入する

証券口座を開設したら投資信託を積立購入します。

つみたて投資枠、成長投資枠とは?

新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。

つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。

そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。

なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。

オルカンは円安対策になる?

オルカンなどの株式を保有することは円安対策になります。

資産の大半を円で保有している場合は円安になると価値が大きく減少しますが、株式であれば円安になっても価値が減少せずに済みます。

以下のグラフは過去3年間におけるオルカンの価格チャートです。

みんかぶ

ここ最近では円安が大きく進みましたが、オルカンの価格は上昇傾向にあります。

このように、オルカンなどの株式を持つことで円安による資産の目減りを防げます。

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ただ、株式にも下落のリスクは存在するので、注意が必要です。

オルカンを買うと円安になる?

オルカンは約95%外国株で構成され、ほぼ外貨建ての金融商品と言えます。

また、通貨の価値は需要と供給の関係で決まり、円を持つ人が増えると価値は上がり、円を持つ人が減ると価値は下がります。

そのため、円安につながるとまでは言えませんが、オルカンを買う人が増えると円の価値に多少影響を与えるでしょう。

ただ、オルカンやS&P500を買う人が増えたぐらいで円安が加速するとは考えにくいです。

投資のリスクを抑えるコツ

投資のリスクを抑えるコツは以下の3つ。

投資のリスクを抑えるコツ
  1. 長期投資する
  2. 専門家の意見を鵜呑みにしない
  3. 暴落することがあることを知る

①長期投資する

投資のリスクを抑える最大のコツは、長期投資することです。

なぜなら、一時的に元本割れすることはありますが、長期間保有すれば損失を出しづらいからですね。

下記の図は「資産・地域を分散して積立投資を行なった場合の運用成果の実績【保有期間別(5年、20年)】」を金融庁がまとめたものです。

金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック

保有期間が5年だと元本割れが目立ちますが、20年の場合はほとんど元本割れしていないことがわかります。

過去が未来を保証するわけではないですが、長期投資すれば元本割れのリスクを大きく抑えることが可能です。

②専門家の意見を鵜呑みにしない

ニュースやSNSでは投資のプロが様々な視点から意見を述べていますが、大して聞く意味はないでしょう。

専門家の意見が絶対とは限りませんし、オルカンのような指数に連動する投資信託に長期間投資することが低リスクであることに変わりありません。

最も避けるべきは、専門家に意見を聞いて投資をやめてしまう、または、狼狽売りをしてしまうことです。

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やめてしまったら損するリスクが高くなります。

専門家の意見を鵜呑みにせず、参考程度にとどめておくことが重要です。

③暴落があることを知る

2008年にリーマンショックが起きた際、S&P500は約49%、ACWI(オルカンが目標とする指数)は53%ほど下落しました。

S&P500の銘柄数は500、ACWIの銘柄数は約3,000ですが、大規模な経済危機が起きると暴落します。

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ただ、どちらも数ヶ月〜数年後には回復しています。

経済危機により暴落することがあること、過去に何度も経済危機が起きたが数ヶ月〜数年後に回復していることを知っておけばパニックにならずに済みます。

まとめ

今回はオルカンが円安になったらどうなるかについて解説しました。

本記事の内容
  • オルカンとは?
  • 円安・円高になるとどうなる?
  • オルカンはいつ買うべき?
  • 投資信託の買い方
  • オルカンは円安対策になる?
  • オルカンを買うと円安になる?
  • 投資のリスクを抑えるコツ

円安になったら同じ金額でも購入できる株数が減少し、すでに株式や投資信託を保有している場合はリターンが大きくなります。

一方、円高になったら同じ金額でも購入できる株数が増加しますが、すでに株式や投資信託を保有しているとリターンは小さくなります。

また、円安などの為替リスクは今後も起こり得ますし、長期投資であれば誤差の範囲なので、購入時に為替リスクを考慮する必要はないでしょう。

なお、投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。

まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。

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