【徹底比較】オルカンと楽天VTの違いは?どっちに投資すべき?

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オルカンと楽天VTの違いは?どっちに投資すべき?

このような悩みに答えます。

本記事の内容
  • オルカンとは?
  • 楽天VTとは?
  • オルカンと楽天VTの違い
  • オルカンと楽天VTの比較
  • オルカンと楽天VTどっち?
  • オルカンと楽天VT両方はあり?
  • 投資信託の買い方
  • オルカン・楽天VTに関するQ&A

オルカンと楽天VTは先進国と新興国の株式に幅広く投資できるものの、構成銘柄と銘柄数が異なります。

オルカンは大型株と中型株のみで構成され、銘柄数は約3,000ですが、楽天VTは大型株と中型株に加えて時価総額が小さい小型株も含み、銘柄数は約9,000ほど。

結論から言うと、オルカンがおすすめで、純資産額はオルカンの方が大きく、手数料も楽天VTより低いです。

本記事では、オルカンと楽天VTの違いやどっちに投資すべきかについて詳しく解説します。

なお、投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。

まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。

目次

オルカンとは?

名称eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
運用会社三菱UFJアセットマネジメント
分類インデックス
目標とする指数ACWI
純資産額4兆7326億円
購入時手数料なし
信託財産留保額なし
信託報酬(手数料)0.05775%
成長投資枠対象
つみたて投資枠対象
販売会社ネット証券、総合証券、銀行など

オルカンは、三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託です。

全世界株価指数「ACWI」に連動するインデックスファンドで、先進国(23ヵ国)・新興国(24ヵ国)の株式約3,000銘柄で構成されています。

三菱UFJアセットマネジメント

人気・知名度が高く、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the year」では5回連続(2019年〜2023年)で第1位に輝いています。

そんなオルカンは、強い国には多く投資して弱い国には少なく投資する「時価総額加重平均」を用いています。

現在は米国が全体の62.3%を占め、日本は5.5%、英国は3.7%となっていますが、新興国がさらに成長すれば比率は大きく変わります。

楽天VTとは?

名称楽天全世界株式インデックスファンド
運用会社楽天投信投資顧問
分類インデックス
目標とする指数FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
純資産額5,325億円
購入時手数料なし
信託財産留保額なし
信託報酬(手数料)0.132%
成長投資枠対象
つみたて投資枠対象
販売会社ネット証券、総合証券、銀行など

楽天VTは、楽天投信投資顧問が運用する「楽天全世界株式インデックスファンド」という投資信託です。

「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」に連動することを目的としています。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス:先進国から新興国まで全世界の株式市場の動きを表している株価指数

先進国・新興国を含む約47ヵ国の株式約9,000銘柄で構成され、楽天VT一本で世界中の株式に投資可能。

VTと楽天VTの違いは?

VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)はバンガード社が運用する米国ETFです。

目標とする指数は、楽天VTと同じく、「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」です。

投資対象は同じですが、VTは最低購入金額が高いことに加え、購入するにはドルが必要になります。

楽天VTは、VTへの投資をしやすくするための投資信託であり、最低購入金額は低く、日本円で購入可能です。

オルカンと楽天VTの違い

オルカンと楽天VTの違いは以下の3つ。

スクロールできます
オルカン楽天VT
目標とする指数ACWI(オールカントリー・ワールド・インデックス)FTSE GACI(FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス)
構成銘柄時価総額の大きい大型株と中型株のみ時価総額の大きい大型株と中型株に加え、小型株を含む
銘柄数約3,000約9,000

どちらも目標とする指数は全世界株価指数である「ACWI」と「FTSE GACI」ですが、構成銘柄と銘柄数が異なります。

ACWIは大型株と中型株のみで構成され、銘柄数は約3,000ですが、FTSE GACIは大型株と中型株に加えて時価総額が小さい小型株も含み、銘柄数は約9,000ほど。

ただ、先進国と新興国の株式に幅広く投資できる点は共通しており、銘柄数は大きく差があるものの、リターンはほとんど変わりません。

オルカンと楽天VTの比較

運用方法

オルカンの場合、株式に直接投資します。

三菱UFJアセットマネジメント

楽天VTの場合、ETFを経由して間接的に米国の株式に投資します。

楽天証券

オルカンは株式に直接投資するのに対し、楽天VTは間接的に米国の株式に投資する点が異なります。

構成国

国・地域オルカン楽天VT
米国62.3%62.2%
日本5.5%6.3%
イギリス3.7%3.5%
フランス2.9%2.6%
カナダ2.9%2.7%
スイス2.1%2.1%
ドイツ2.0%1.9%
インド1.7%2.1%
台湾1.7%1.9%
その他15.2%14.7%

構成国はどちらもほとんど同じです。

組入銘柄

オルカンと楽天VTの組入上位10銘柄の比較は以下のとおり。

スクロールできます
オルカン楽天VT
銘柄比率銘柄比率
マイクロソフト4.0%マイクロソフト3.9%
アップル3.9%アップル3.3%
エヌビディア2.7%エヌビディア2.4%
アマゾン2.2%アマゾン2.0%
メタ・プラットフォームズ1.5%メタ・プラットフォームズ1.4%
アルファベット A1.1%アルファベット A1.0%
アルファベット C1.0%アルファベット C0.9%
イーライリリー0.8%イーライリリ0.8%
テスラ0.8%バークシャー・ハサウェイ0.8%
ブロードコム0.8%ブロードコム0.7%

どちらもほぼ同じ銘柄で構成され、全て米国株です。

純資産額

純資産総額は組み入れられている株式や債券など資産の時価総額のことで、投資信託の規模を表します。

純資産総額が多いほど多くの人から投資されていることを意味します。

オルカン楽天VT
4兆4456億円5,325億円

純資産額はオルカンの方が大きいです。

手数料

スクロールできます
オルカン楽天VT
購入時手数料無料無料
信託財産留保額無料無料
信託報酬0.05775%0.132%
その他0.03%0.03%
実質コスト0.08775%0.162%
各手数料の詳細

【購入時手数料】

購入時手数料は、投資信託を購入する際に発生する手数料です。

この手数料は購入時に一括で支払うもので、販売会社によって設定された割合に基づいて計算されます。

購入時手数料は一般的にパーセンテージで表され、最近ではノーロードと呼ばれる購入時手数料が無料の投資信託も増えています。

【信託財産留保額】

信託財産保留額は、途中で投資信託を抜ける解約料のようなものです。

たとえば信託財産保留額0.3%の投資信託を1万円で売却したら、30円が差し引かれて9,970円が戻ってきます。

【信託報酬】

信託報酬は毎日発生し、投資信託の純資産から日割りで引かれる形になります。

純資産:保有するすべての資産の合計額から負債を差し引いた額のこと

例えば、信託報酬が年率1%の投資信託に10万円投資したら、信託報酬は以下のようになります。

【信託報酬が年率1%の投資信託に10万円投資した場合】

  • 1年間で発生する信託報酬:約1,100円(10万円×1.0%+消費税)
  • 毎日発生する信託報酬:約3円(1,100÷365+消費税)
サイト管理人

この額が純資産から差し引かれます。

なお、信託報酬は自動的に差し引かれるため、投資家が直接支払うことはありません。

【その他】

購入時手数料や信託財産留保額、信託報酬以外の費用は「その他」に分類されます。

サイト管理人

その他の費用は一定ではなく、時期や運用状況、市場の動向によって変動します。

また、その他の費用は「隠れコスト」とも呼ばれ、通常の購入時手数料や信託報酬とは異なり、表立って見えないことが多いです。

そのため、交付目論見書や交付運用報告書といった公式な書類を確認しなければ詳細を把握できない場合があります。

手数料はオルカンの方が低いです。

利回り

オルカン楽天VT
2018年-7.50%-12.6
2019年26.8%25.8%
2020年9%8.9%
2021年32.7%32,0%
2022年-5.6%-5.8%
2023年19.6%29.3%
平均12.5%12.93%
利回りとは?

株価指数やインデックスファンドにおける利回りとは、ある期間における増減率を意味します。

インデックスファンド:日経平均やS&P500など、特定の株価指数に連動する投資信託のこと

通常、利回りとは銀行預金や配当金に対して使用し、年利3%の場合は1年間で投資元本の3%の運用益があったことを指します。

一方、株価指数やインデックスファンドの利回りは増減率のことであり、年利3%であれば1年間で3%増加、年利-3%であれば3%減少したという意味です。

利回りは楽天VTの方が高いですが、どちらも大差ありません。

新NISAの対象

つみたて投資枠成長投資枠
オルカン
楽天VT
つみたて投資枠、成長投資枠とは?

新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。

つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。

そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。

なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。

どちらもつみたて投資枠と成長投資枠の対象です。

オルカンと楽天VTどっち?

オルカンと楽天VTどっちかで迷ったら、オルカンがおすすめです。

純資産額はどちらも十分に大きいですが、比較するとオルカンの方がかなり大きいです。

手数料の低さもオルカンの強みで、投資信託では信託報酬が運用コストとしてかかりますが、これが低いほど長期的に見たときのコストが軽減されます。

オルカンは楽天VTより信託報酬が低く設定されているため、手数料の負担を抑えつつ、長期的な運用益を効率よく狙うことが可能です。

また、過去の運用実績を見てみると、利回りは楽天VTの方が若干高いですが、その差は非常にわずかで、ほとんど気にする必要はありません。

どちらの投資信託も世界経済全体の成長に連動しているため、長期的には同じような利回りが期待できます。

総合的に見ると、特にこだわりがなければ、純資産額の大きさや手数料の低さといった要素から、オルカンを選ぶと良いでしょう。

オルカンと楽天VT両方はあり?

オルカンと楽天VT両方持つ必要はありません。

目標としている株価指数は異なりますが、どちらも全世界に投資できる投資信託であるという点に変わりはありません。

サイト管理人

このため、実際には投資対象がほぼ同じであり、分散効果を期待することは難しいでしょう。

また、投資信託を保有することにより手数料が発生しますが、複数の投資信託を保有することでそのコストがさらに増加することは避けたいところです。

複数の投資信託を保有することで、それぞれの手数料がかさみ、結果的に全体の投資効率が低下する可能性があります。

以上の理由から、オルカンか楽天VTのどちらか一方を選択するだけで十分であり、どちらを選んでも全世界に幅広く投資することが可能です。

これにより、コストを抑えつつ、シンプルで効果的なポートフォリオを構築することができるでしょう。

投資信託の買い方

投資信託の買い方は以下のとおり。

投資信託の買い方
  1. 証券口座を開設する
  2. 投資信託を積立購入する

①証券口座を開設する

投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。

多くのネット証券ではNISA口座での取引手数料が無料になったので、使用するクレジットカードによって証券口座を選ぶと良いでしょう。

NISA口座(非課税口座)とは?

証券口座には課税口座(一般口座と特定口座)とNISA口座(非課税口座)があります。

課税口座で投資を行い利益を得たら20%の税金がかかりますが、NISA口座で投資を行えば税金がかかりません。

サイト管理人

クレジットカードで積立するとポイントが還元されます。

なお、マネックス証券のポイント還元率は1.1%とトップクラスの還元率を誇ります。

三井住友カードや楽天カード、au PAY カードを持っていない方は、マネックスカードを作成してマネックス証券を利用すると良いでしょう。

②投資信託を積立購入する

証券口座を開設したら投資信託を積立購入します。

つみたて投資枠、成長投資枠とは?

新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。

つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。

そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。

なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。

オルカン・楽天VTに関するQ&A

オルカンと楽天オルカンの違いは?

楽天オルカンは楽天投信投資顧問が運用する「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」という投資信託です。

目標とする指数はオルカンと同じく全世界株価指数である「ACWI」ですが、次の5つの点で違いがあります。

【オルカンと楽天オルカンの異なる点】

  • 運用方法
  • 構成国
  • 組入銘柄
  • 純資産額
  • 手数料

また、楽天オルカンは楽天証券でのみ購入可能であり、楽天証券の「投信残高ポイントプログラム」の対象です。

保有すると投信残高×年率0.017%のポイントが還元され、1,000万円保有していると年間で1,700ポイントがもらえます。

オルカンと楽天オルカンどっち?

eMAXIS Slim オルカンと楽天オルカンどっちかで迷ったら、eMAXIS Slim オルカンがおすすめです。

信託報酬は楽天オルカンの方が低いですが、2023年10月27日に運用が開始されたばかりであり、運用実績がまだありません。

一方、eMAXIS Slim オルカンは過去5年以上にわたって業界最低水準の低コストを実現し続け、運用実績が豊富です。

さらに、純資産額は全ての投資信託の中で第2位、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the year」では5回連続(2019年〜2023年)で第1位に輝いています。

運用実績が豊富で、多くの投資家からの高い支持を得ているeMAXIS Slim オルカンに投資した方が無難です。

ただ、楽天証券を利用していて楽天オルカンに投資すると投信残高×年率0.017%のポイントが還元されます。

楽天証券を利用しているなら楽天オルカンへの投資を検討しても良いでしょう。

サイト管理人

なお、ポイントの改悪・廃止が行われる可能性があるため、注意が必要です。

詳しくは「【徹底比較】eMAXIS Slim オルカンと楽天オルカンの違いは?どっちに投資すべき?」をご覧ください。

オルカンとVTどっち?

オルカンとVTどっちかで迷ったら、オルカンがおすすめです。

【オルカンをおすすめする理由】

  • 手数料・利回りが大して変わらない
  • 手軽に購入可能
  • 配当金が配られない
  • 再投資の分だけ非課税枠が減る

詳しくは「【徹底比較】オルカンとVTの違いは?どっちに投資すべき?」をご覧ください。

まとめ

今回はオルカンと楽天VTの違いやどっちに投資すべきかについて解説しました。

本記事の内容
  • オルカンとは?
  • 楽天VTとは?
  • オルカンと楽天VTの違い
  • オルカンと楽天VTの比較
  • オルカンと楽天VTどっち?
  • オルカンと楽天VT両方はあり?
  • 投資信託の買い方
  • オルカン・楽天VTに関するQ&A

オルカンと楽天VTどっちかで迷ったら、オルカンがおすすめです。

純資産額はどちらも十分に大きいですが、比較するとオルカンの方がかなり大きいです。

手数料の低さもオルカンの強みで、投資信託では信託報酬が運用コストとしてかかりますが、これが低いほど長期的に見たときのコストが軽減されます。

オルカンは楽天VTより信託報酬が低く設定されているため、手数料の負担を抑えつつ、長期的な運用益を効率よく狙うことが可能です。

また、過去の運用実績を見てみると、利回りは楽天VTの方が若干高いですが、その差は非常にわずかで、ほとんど気にする必要はありません。

どちらの投資信託も世界経済全体の成長に連動しているため、長期的には同じような利回りが期待できます。

総合的に見ると、特にこだわりがなければ、純資産額の大きさや手数料の低さといった要素から、オルカンを選ぶと良いでしょう。

なお、投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。

まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。

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