ナスダック100とは?ナスダック100の特徴や組み入れ銘柄について教えてほしい
このような悩みに答えます。
- ナスダック100とは?
- ナスダック100の特徴
- ナスダック100の組入銘柄
- ナスダック100の利回り
- 投資信託の買い方
- ナスダック100に連動するおすすめの投資信託
ナスダック100とは?
名称 | ナスダック100 |
指数基準日 | 1985年1月31日 |
構成銘柄数 | 100 |
構成銘柄 | ナスダック(NASDAQ)に上場している企業のうち、金融業を除く上位100社 |
指数の計算方法 | 浮動株調整後時価総額加重平均 |
銘柄入れ替えの頻度 | 毎年12月 |
ナスダック100は、ナスダック(NASDAQ)に上場している企業のうち、金融業を除く上位100社から構成された株価指数です。
ナスダック全体とは異なり、ハイテク・IT関連の企業が多く含まれています。
そのため、ナスダック100は米国のテクノロジー・IT企業を中心とした株価指数とも言えます。
アップルやマイクロソフトなどの大手企業だけでなく新興の中小企業も含まれており、リターンはS&P500よりも高いです。
また、時価総額加重平均型を用いており、時価総額が大きいほど組み入れ比率が大きくなります。
ナスダック100とS&P500の違い
S&P500は、ニューヨーク証券取引所やナスダックなどに上場している主要500銘柄の時価総額を加重平均し、指数化したものです。
簡単に言うと、米国の証券取引所に上場している時価総額の高い企業を500社集めたものですね。
ナスダック100 | S&P500 | |
銘柄数 | 100 | 500 |
構成銘柄 | ハイテク・IT関連の銘柄が中心 | ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場している全業種から選定された大型株 |
指数の計算方法 | 株価の浮動株調整後の時価総額比率の加重平均方式 | 株価の浮動株調整後の時価総額比率の加重平均方式 |
大きな違いは、銘柄数と構成銘柄です。
ナスダック100の銘柄数は100、S&P500は500となっています。
また、ナスダック100はハイテク・IT関連の銘柄が中心であるのに対し、S&P500は全業種から幅広く選定されます。
ナスダック100とNYダウの違い
NYダウとは、S&P500と同様に米国を代表する株価指数で、ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場している米国各業種の代表的な30銘柄から算出されています。
正式名称は「ダウ・ジョーンズ工業株価平均」で、1896年のスタート当初は工業株を中心とする12銘柄から算出されていました。
ナスダック100 | NYダウ | |
銘柄数 | 100 | 30 |
構成銘柄 | ハイテク・IT関連の銘柄が中心 | ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場している輸送、公益事業以外の米国を代表する大型株 |
指数の計算方法 | 株価の浮動株調整後の時価総額比率の加重平均方式 | 株価をすべて足し合わせて除数で割る単純平均型 |
大きな違いは、銘柄数と指数の計算方法です。
ナスダック100の銘柄数は100、NYダウは30となっています。
また、ナスダック100は加重平均型なので、時価総額の大きな銘柄ほど組み入れる比率が大きくなります。
一方、NYダウは単純平均型なので、組み入れる比率はどの銘柄も一定です。
ナスダック100とFANG+の違い
FANG+はフェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグルの頭文字をつないだ「FANG」に、以下の企業6社を加えた株価指数のことです。
- アップル
- エヌビディア
- テスラ
- マイクロソフト
- ブロードコム
- スノーフレイク
ナスダック100 | FANG+ | |
銘柄数 | 100 | 10 |
構成銘柄 | ハイテク・IT関連の銘柄が中心 | とりわけ大きな影響力と知名度をもつ少数の企業のみ |
指数の計算方法 | 株価の浮動株調整後の時価総額比率の加重平均方式 | 株価をすべて足し合わせて除数で割る単純平均型 |
銘柄数と構成銘柄、指数の計算方法など全てが異なり、FANG+はとりわけ大きな影響力と知名度を持つ企業10社から構成されています。
以前は中国企業のテンセントとバイドゥが名を連ねていましたが、現在は米国企業のみです。
また、ナスダック100は加重平均型なので、時価総額の大きな銘柄ほど組み入れる比率が大きくなります。
一方、FANG+は単純平均型なので、組み入れる比率はどの銘柄も一定です。
ナスダック100の特徴
ナスダック100の特徴は以下の4つ。
- ナスダック市場全体の81%をカバー
- 上位には世界的な巨大IT企業が並ぶ
- 銘柄が定期的に入れ替えられる
- 過去にも有名企業が名を連ねた
①ナスダック市場全体の81%をカバー
ナスダック100の銘柄数は100と少ないものの、時価総額ではナスダック市場全体の81%カバーしています。
また、米国の株式市場全体においても31%を占めています。
②上位には世界的な巨大IT企業が並ぶ
ナスダック100には最先端技術を有するような、世界有数のハイテク企業やバイオテクノロジー企業などが多く含まれています。
構成上位銘柄にはアップルやマイクロソフトなどの世界的な巨大IT企業が名を連ね、組入比率もS&P500より高いです。
③銘柄が定期的に入れ替えられる
ナスダック100では毎年12月に定期的な銘柄入替が実施されます。
そのため、大きな環境変化を乗り越えて成長を続ける企業が構成銘柄となっていることが多く、厳選された成長企業への投資が可能。
なお、構成銘柄が企業買収の対象となる場合などには、臨時の銘柄入替が行なわれます。
④過去にも有名企業が名を連ねた
時価総額の大きい銘柄で構成されるナスダック100には、その時々の米国経済の成長を牽引する企業が名を連ねてきました。
2002年12月末 | 2012年12月末 | ||
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銘柄 | 業種 | 銘柄 | 業種 |
マイクロソフト | 情報技術 | アップル | 情報技術 |
インテル | 情報技術 | アルファベット | コミュニケーション・サービス |
シスコシステムズ | 情報技術 | マイクロソフト | 情報技術 |
デル | 情報技術 | オラクル | 情報技術 |
アムジェン | ヘルスケア | ボーダフォン・グループ | コミュニーケーション・サービス |
オラクル | 情報技術 | アマゾン | 一般消費財・サービス |
コムキャスト | コミュニケーション・サービス | クアルコム | 情報技術 |
クアルコム | 情報技術 | シスコシステムズ | 情報技術 |
アプライド・マテリアルズ | 情報技術 | インテル | 情報技術 |
イーベイ | 一般消費財・サービス | コムキャスト | コミュニケーション・サービス |
近年、こうした企業の成長は目覚ましく、時価総額の規模は飛躍的に拡大しています。
ナスダック100の組入銘柄
ナスダック100は時価総額の大きい銘柄ほど組み入れ比率が大きくなります。
ナスダック100の組入上位10銘柄は以下のとおり。
銘柄 | 業種 | 比率 |
マイクロソフト | 情報技術 | 8.8% |
アップル | 情報技術 | 7.4% |
エヌビディア | 情報技術 | 6.3% |
アマゾン | 一般消費財・サービス | 5.2% |
メタ・プラットフォームズ | コミュニケーション・サービス | 4.8% |
ブロードコム | 情報技術 | 4.4% |
アルファベット A | コミュニケーション・サービス | 2.5% |
アルファベット C | コミュニケーション・サービス | 2.4% |
テスラ | 一般消費財・サービス | 2.4% |
コストコ | 一般消費財・サービス | 2.4% |
ナスダック100の利回り
ナスダック100の利回りは以下のとおり。
【ナスダック100の利回り】
- 過去1年:54.8%
- 過去3年:23.8%
- 過去5年:27%
- 過去10年:21.8%
- 過去15年:22.8%
- 過去20年:15.5%
- 過去30年:15.1%
参考:myINDEX
1986年から2023年までの各年の利回り
- 1986年:-15.2%
- 1987年:-16.0%
- 1988年:17.3%
- 1989年:45.1%
- 1990年:-15.4%
- 1991年:51.6%
- 1992年:8.9%
- 1993年:-1.1%
- 1994年:-54.7%
- 1995年:48.0%
- 1996年:59.7%
- 1997年:36.0%
- 1998年:61.0%
- 1999年:81.8%
- 2000年:-29.3%
- 2001年:-22.5%
- 2002年:-43.7%
- 2003年:34.8%
- 2004年:5.3%
- 2005年:16.9%
- 2006年:7.8%
- 2007年:11.1%
- 2008年:-52.9%
- 2009年:58.3%
- 2010年:4.0%
- 2011年:-2.7%
- 2012年:31.7%
- 2013年:63.9%
- 2014年:35.1%
- 2015年:8.1%
- 2016年:3.0%
- 2017年:26.7%
- 2018年:-6.7%
- 2019年:39.0%
- 2020年:40.9%
- 2021年:40.3%
- 2022年:-23.3%
- 2023年:65.7%
平均利回りは15〜20%と言えるでしょう。
なお、マイナスである年も複数存在し、元本割れする可能性はあります。
投資信託の買い方
投資信託の買い方は以下のとおり。
- 証券口座を開設する
- 投資信託を積立購入する
①証券口座を開設する
投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
多くのネット証券ではNISA口座での取引手数料が無料になったので、使用するクレジットカードによって証券口座を選ぶと良いでしょう。
NISA口座(非課税口座)とは?
証券口座には課税口座(一般口座と特定口座)とNISA口座(非課税口座)があります。
課税口座で投資を行い利益を得たら20%の税金がかかりますが、NISA口座で投資を行えば税金がかかりません。
三井住友カード利用者 | SBI証券 >> SBI証券のメリット・デメリットについて解説 |
楽天カード利用者 | 楽天証券 >> 楽天証券のメリット・デメリットについて解説 |
au PAY カード利用者 | auカブコム証券 >> auカブコム証券のメリット・デメリットについて解説 |
dカードまたは上記3つ以外のカード利用者 | マネックス証券 >> マネックス証券のメリット・デメリットについて解説 |
クレジットカードで積立するとポイントが還元されます。
なお、マネックス証券のポイント還元率は1.1%とトップクラスの還元率を誇ります。
三井住友カードや楽天カード、au PAY カードを持っていない方は、マネックスカードを作成してマネックス証券を利用すると良いでしょう。
②投資信託を積立購入する
証券口座を開設したら投資信託を積立購入します。
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
ナスダック100に連動するおすすめの投資信託
おすすめの投資信託は、ニッセイNASDAQ100インデックスファンドとiFreeNEXT NASDAQ100インデックスです。
ニッセイNASDAQ100インデックスファンドは純資産額が大きくて手数料が安いことに加え、短いですが運用実績があります。
手数料は楽天やPayPay投信の方が安いですが、これらの投資信託は純資産額が少ない上に運用実績がありません。
ニッセイNASDAQ100インデックスファンドに投資した方が無難です。
ただ、手数料が少し高くても運用歴が長くて安定している方が良いなら、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスを選ぶと良いでしょう。
まとめ
今回はナスダック100について解説しました。
- ナスダック100とは?
- ナスダック100の特徴
- ナスダック100の組入銘柄
- ナスダック100の利回り
- 投資信託の買い方
- ナスダック100に連動するおすすめの投資信託