・S&P500の平均利回りはどれくらい?
・過去にS&P500に投資してたらどうなる?
このような悩みに答えます。
- S&P500とは?
- S&P500の過去の利回り
- S&P500のシャープレシオ
- 過去に投資した場合のシミュレーション
- 今後投資する場合のシミュレーション
- 投資信託の買い方
- S&P500の今後の利回り予想
- S&P500に関するQ&A
「S&P500の平均利回りはどれくらい?」と疑問に思っていませんか?
結論から言うと、S&P500の平均利回りは11%〜15%ほどです。
全世界株式の平均利回りは8〜10%ほどなので、比較的高いと言えるでしょう。
本記事ではS&P500の平均利回りや投資した場合のシミュレーションについて解説します。
なお、投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
【おすすめのネット証券】
- 三井住友カード利用者:SBI証券
>> SBI証券のメリット・デメリットについて解説 - 楽天カード利用者:楽天証券
>> 楽天証券のメリット・デメリットについて解説 - au PAY カード利用者:auカブコム証券
>> auカブコム証券のメリット・デメリットについて - dカードまたは上記3つ以外のカード利用者:マネックス証券
>> マネックス証券のメリット・デメリットについて解説
S&P500とは?
S&P500は、ニューヨーク証券取引所やナスダックなどに上場している主要500銘柄の時価総額を加重平均し、指数化したものです。
簡単に言うと、米国の証券取引所に上場している時価総額の高い企業を500社集めたものですね。
S&P500にはGAFAやマイクロソフトなど米国を代表する企業が名を連ねているので、S&P500に連動する投資信託を購入することで米国企業上位500社に投資するのと同じ効果が得られます。
S&P500は株価指数を意味し、それに連動する投資信託として「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、「楽天S&P500インデックスファンド」などがあります。
S&P500の過去の利回り
S&P500の過去の利回りは以下のとおり。
【S&P500の過去の利回り】
- 過去1年:35%
- 過去3年:23.8%
- 過去5年:20.9%
- 過去10年:16.8%
- 過去15年:18.6%
- 過去20年:11.5%
- 過去30年:11.2%
参考:myINDEX
1993〜2023年における各年の利回り
- 1993年:-1.70%
- 1994年:-9.60%
- 1995年:42.70%
- 1996年:37.90%
- 1997年:50.30%
- 1998年:11.70%
- 1999年:9%
- 2000年:1.80%
- 2001年:1.50%
- 2002年:-29.70%
- 2003年:16.40%
- 2004年:5.80%
- 2005年:20.80%
- 2006年:16.80%
- 2007年:-1.20%
- 2008年:-49%
- 2009年:30.40%
- 2010年:0.40%
- 2011年:-3.30%
- 2012年:30.80%
- 2013年:60.80%
- 2014年:30.30%
- 2015年:1.10%
- 2016年:8.90%
- 2017年:17.40%
- 2018年:-8%
- 2019年:32.80%
- 2020年:12.70%
- 2021年:42.60%
- 2022年:-6.70%
- 2023年:35.90%
参考:myINDEX
平均利回りは11〜15%と言えるでしょう。
なお、マイナスである年も複数存在し、元本割れする可能性はあります。
S&P500のシャープレシオ
シャープレシオとは?
シャープレシオとは、取ったリスクに対してどれだけのリターンを得たのかを示す指標のこと。
シャープレシオの数字が高いほど優秀な投資信託であることを意味します。
シャープレシオの目安は一概に言えませんが、一般的には以下のような傾向があります。
- シャープレシオが1以上の場合:良好なリターンをリスクに見合った形で得ている
- シャープレシオが0.5〜1未満の場合:普通のリターンをリスクに見合った形で得ている
- シャープレシオが0未満の場合:リスクに対して不十分なリターンを得ている可能性がある
S&P500のシャープレシオは以下のとおり。
直近のシャープレシオが高いことに加え、過去のシャープレシオも全体的に0.5を超えています。
上記のことから、S&P500はリスクに見合った運用ができていると言えます。
過去に投資した場合のシミュレーション
シミュレーションの条件は以下のとおり。
- 使用するツールは金融庁「資産運用シミュレーション」
- つみたて投資に限定
- 信託報酬などのコストは考慮しない
毎月1万円積み立てた場合
毎月1万円を積み立てた場合のシミュレーションは以下のとおり。
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 60万円 | 44.4万円 | 104万円 |
10年 | 120万円 | 187万円 | 307万円 |
20年 | 240万円 | 685万円 | 925万円 |
30年 | 360万円 | 2,570万円 | 2,930万円 |
毎月2万円積み立てた場合
毎月2万円を積み立てた場合のシミュレーションは以下のとおり。
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 120万円 | 89万円 | 209万円 |
10年 | 240万円 | 375万円 | 615万円 |
20年 | 480万円 | 1,370万円 | 1,850万円 |
30年 | 720万円 | 5,139万円 | 5,859万円 |
毎月5万円積み立てた場合
毎月5万円を積み立てた場合のシミュレーションは以下のとおり。
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 300万円 | 222万円 | 522万円 |
10年 | 600万円 | 937万円 | 1,537万円 |
20年 | 1,200万円 | 3,426万円 | 4,626万円 |
30年 | 1,800万円 | 1億2849万円 | 1億4649万円 |
毎月10万円積み立てた場合
毎月10万円を積み立てた場合のシミュレーションは以下のとおり。
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 600万円 | 444万円 | 1,044万円 |
10年 | 1,200万円 | 1,874万円 | 3,074万円 |
20年 | 2,400万円 | 6,851万円 | 9,251万円 |
30年 | 3,600万円 | 2億5697万円 | 2億9297万円 |
今後投資する場合のシミュレーション
シミュレーションの条件は以下のとおり。
- 使用するツールは金融庁「資産運用シミュレーション」
- つみたて投資に限定
- 信託報酬などのコストは考慮しない
毎月1万円積み立てる場合
毎月1万円積み立てる場合の想定利回り別シミュレーションは以下のとおり。
想定利回り5%
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 60万円 | 8万円 | 68万円 |
10年 | 120万円 | 35万円 | 155万円 |
20年 | 240万円 | 171万円 | 411万円 |
30年 | 360万円 | 472万円 | 832万円 |
想定利回り10%
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 60万円 | 17万円 | 77万円 |
10年 | 120万円 | 85万円 | 205万円 |
20年 | 240万円 | 519万円 | 759万円 |
30年 | 360万円 | 1,901万円 | 2,261万円 |
想定利回り15%
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 60万円 | 29万円 | 89万円 |
10年 | 120万円 | 155万円 | 275万円 |
20年 | 240万円 | 1,257万円 | 1,497万円 |
30年 | 360万円 | 6,563万円 | 6,923万円 |
毎月2万円積み立てる場合
毎月2万円積み立てる場合の想定利回り別シミュレーションは以下のとおり。
想定利回り5%
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 120万円 | 16万円 | 136万円 |
10年 | 240万円 | 71万円 | 311万円 |
20年 | 480万円 | 342万円 | 822万円 |
30年 | 720万円 | 945万円 | 1,665万円 |
想定利回り10%
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 120万円 | 35万円 | 155万円 |
10年 | 240万円 | 170万円 | 410万円 |
20年 | 480万円 | 1,039万円 | 1,519万円 |
30年 | 720万円 | 3,801万円 | 4,321万円 |
想定利回り15%
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 120万円 | 57万円 | 177万円 |
10年 | 240万円 | 310万円 | 550万円 |
20年 | 480万円 | 2,515万円 | 2,995万円 |
30年 | 720万円 | 1億3127万円 | 1億3846万円 |
毎月5万円積み立てる場合
毎月5万円積み立てる場合の想定利回り別シミュレーションは以下のとおり。
想定利回り5%
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 300万円 | 40万円 | 340万円 |
10年 | 600万円 | 176万円 | 776万円 |
20年 | 1,200万円 | 855万円 | 2,055万円 |
30年 | 1,800万円 | 2,361万円 | 4,161万円 |
想定利回り10%
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 300万円 | 87万円 | 387万円 |
10年 | 600万円 | 424万円 | 1,024万円 |
20年 | 1,200万円 | 2,597万円 | 3,797万円 |
30年 | 1,800万円 | 9,502万円 | 1億1302万円 |
想定利回り15%
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 300万円 | 143万円 | 443万円 |
10年 | 600万円 | 776万円 | 1,376万円 |
20年 | 1,200万円 | 6,286万円 | 7,486万円 |
30年 | 1,800万円 | 3億2816万円 | 3億4616万円 |
毎月10万円積み立てる場合
毎月10万円積み立てる場合の想定利回り別シミュレーションは以下のとおり。
想定利回り5%
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 600万円 | 80万円 | 680万円 |
10年 | 1,200万円 | 353万円 | 1,553万円 |
20年 | 2,400万円 | 1,710万円 | 4,110万円 |
30年 | 3,600万円 | 4,723万円 | 8,323万円 |
想定利回り10%
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 600万円 | 174万円 | 774万円 |
10年 | 1,200万円 | 848万円 | 2,048万円 |
20年 | 2,400万円 | 5,194万円 | 7,594万円 |
30年 | 3,600万円 | 1億9005万円 | 2億2605万円 |
想定利回り15%
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 600万円 | 286万円 | 886万円 |
10年 | 1,200万円 | 1,552万円 | 2,752万円 |
20年 | 2,400万円 | 1億2572万円 | 1億4972万円 |
30年 | 3,600万円 | 6億5633万円 | 6億9233万円 |
投資信託の買い方
投資信託の買い方は以下のとおり。
- 証券口座を開設する
- 投資信託を積立購入する
①証券口座を開設する
投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
多くのネット証券ではNISA口座での取引手数料が無料になったので、使用するクレジットカードによって証券口座を選ぶと良いでしょう。
NISA口座(非課税口座)とは?
証券口座には課税口座(一般口座と特定口座)とNISA口座(非課税口座)があります。
課税口座で投資を行い利益を得たら20%の税金がかかりますが、NISA口座で投資を行えば税金がかかりません。
- 三井住友カード利用者:SBI証券
>> SBI証券のメリット・デメリットについて解説 - 楽天カード利用者:楽天証券
>> 楽天証券のメリット・デメリットについて解説 - au PAY カード利用者:auカブコム証券
>> auカブコム証券のメリット・デメリットについて - dカードまたは上記3つ以外のカード利用者:マネックス証券
>> マネックス証券のメリット・デメリットについて解説
クレジットカードで積立するとポイントが還元されます。
なお、マネックス証券のポイント還元率は1.1%とトップクラスの還元率を誇ります。
三井住友カードや楽天カード、au PAY カードを持っていない方は、マネックスカードを作成してマネックス証券を利用すると良いでしょう。
②投資信託を積立購入する
証券口座を開設したら投資信託を積立購入します。
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
S&P500の今後の予想は?
BloomBerg
BloomBergによると、S&P500は2030年代初めまで低リターンに留まると予想する投資家がいると発表。
理由として、金融当局が正常化された金利での政策調節に回帰して金融引き締めを行うことで企業利益の伸び悩みが予想されると述べられています。
そのため、2020年代のような高いハイリターンはこの先一世代の間は見られないだろうと結論づけています。
バンガード社
バンガード社による今後10年間(2023年〜2033年)の米国株の予想は以下のとおり。
株式 | 利回り | ボラティリティ |
米国株 | 4.4%〜6.6% | 17.2% |
米国バリュー株 | 4.5%〜6.5% | 19.8% |
米国グロース株 | 2.4%〜4.4% | 18.3% |
米国大型株 | 4.3%〜6.3% | 16.9% |
米国小型株 | 4,7%〜6.7% | 22.6% |
米国REIT | 4.6%〜6.6% | 20.3% |
全世界株式(米国除く) | 6.7%〜8.7% | 18.5% |
先進国株式(米国除く) | 6.5%〜8.5% | 16.7% |
新興国株式 | 6.3%〜8.3% | 26.3% |
ボラティリティとは?
ボラティリティは価格変動の大きさを示す指標です。
ボラティリティが高いほど、価格の変動が大きくなり、リスクも高まります。
逆に、ボラティリティが低いと、価格の変動が小さくなり、リスクも低くなります。
S&P500の予想ではありませんが、バンガード社は今後10年間において米国株よりも他の国の方が成長する可能性が高いと考えてます。
なお、S&P500の過去10年間の利回りは16.8%であり、それに比べると今後の利回り予想はかなり低いと言えます。
S&P500に関するQ&A
S&P500だけでいい?
S&P500だけに投資するのはおすすめしません。
- 米国経済の衰退
- 為替による変動
- 新興国の成長に対応できない
詳しくは「S&P500だけでいい?全突っ込みするリスクと対策について解説」をご覧ください。
S&P500の買い時はいつ?
今すぐ積立購入することをおすすめします。
円安などの為替リスクは今後も起こり得ますし、長期投資であれば誤差の範囲です。
詳しくは「S&P500の買い時はいつ?おすすめの購入方法についても解説」をご覧ください。
S&P500と全米株式の違いは?
S&P500は米国に上場している時価総額の高い企業500社を集めたもので、全米株式は米国に上場している企業をほぼ全て集めたものです。
特にこだわりがなければS&P500に投資すると良いでしょう。
詳しくは「【徹底比較】S&P500と全米株式どっちを持つべき?両方はあり?」をご覧ください。
まとめ
今回はS&P500の平均利回りや過去・今後投資した場合のシミュレーションについて解説しました。
- S&P500とは?
- S&P500の過去の利回り
- S&P500のシャープレシオ
- 過去に投資した場合のシミュレーション
- 今後投資する場合のシミュレーション
- S&P500の今後の利回り予想
- 投資信託の買い方
- S&P500に関するQ&A
S&P500は140年間上がり続けている株価指数であり、銘柄入れ替えを年4回検討しています。
また、S&P500の構成銘柄として採用されるには、一定の条件をクリアしなければなりません。
厳しい管理・審査によってハイパフォーマンスを実現していることから、今後も10%前後の利回りは期待できそうです。
なお、投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
【おすすめのネット証券】
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>> 楽天証券のメリット・デメリットについて解説 - au PAY カード利用者:auカブコム証券
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