・eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500どっちに投資すべき?
このような悩みに答えます。
- eMAXIS Slim 先進国株式とは?
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とは?
- eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500の比較
- eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500どっち?
- eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500両方はあり?
- 米国の比率を上げたいなら両方持つべき
- eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500半々ずつ持つと?
- 投資信託の買い方
- eMAXIS Slim 先進国株式・S&P500に関するQ&A
「eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500どっちに投資すべき?」と悩んでいませんか?
結論から言うと、リスクを抑えたいなら先進国株式、高いリターンを狙いたいならS&P500がおすすめです。
また、両方保有する必要はないですが、米国の比率を上げたいなら両方持つべきです。
本記事ではeMAXIS Slim 先進国株式とS&P500どっちに投資すべきかについて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
【おすすめのネット証券】
- 三井住友カード利用者:SBI証券
>> SBI証券のメリット・デメリットについて解説 - 楽天カード利用者:楽天証券
>> 楽天証券のメリット・デメリットについて解説 - au PAY カード利用者:auカブコム証券
>> auカブコム証券のメリット・デメリットについて - dカードまたは上記3つ以外のカード利用者:マネックス証券
>> マネックス証券のメリット・デメリットについて解説
eMAXIS Slim 先進国株式とは?
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託です。
目標とする株価指数は「MSCIコクサイ・インデックス」であり、日本以外の先進国22ヵ国の株式約1,300銘柄で構成されています。
時価総額加重平均を用いているため、時価総額の高い企業ほど組み入れ比率が大きくなります。
米国が約75%を占めます。
なお、構成国から日本が除かれているのは、MSCIコクサイ・インデックスが日本人投資家向けに作られた指標だからです。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とは?
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託です。
目標とする株価指数は「S&P500」であり、米国を代表する企業500社で構成されています。
S&P500とは?
S&P500は、ニューヨーク証券取引所やナスダックなどに上場している主要500銘柄の時価総額を加重平均し、指数化したものです。
簡単に言うと、米国の証券取引所に上場している時価総額の高い企業を500社集めたものですね。
S&P500にはGAFAやマイクロソフトなど米国を代表する企業が名を連ねているので、S&P500に連動する投資信託を購入することで米国企業上位500社に投資するのと同じ効果が得られます。
純資産額は国内の投資信託約6,000本の中でトップの5兆2780億円を誇ります。
また、2018年から最安水準の手数料を維持し続けており、運用実績も豊富です。
eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500の比較
運用方法
eMAXIS Slim 先進国株式の場合、株式に直接投資します。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の場合、米国の株式に直接投資します。
運用方法はどちらも同じです。
構成国
eMAXIS Slim 先進国株式とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の組入上位10カ国の比較は以下のとおり。
国・地域 | 先進国株式 | 米国株式 |
米国 | 74.9% | 100% |
イギリス | 3.8% | – |
カナダ | 3.0% | – |
フランス | 2.9% | – |
スイス | 2.5% | – |
ドイツ | 2.2% | – |
オーストラリア | 1.9% | – |
オランダ | 1.4% | – |
デンマーク | 1.0% | – |
スウェーデン | 0.8% | – |
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス:2024年6月28日時点
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):2024年6月28日時点
先進国株式は多くの国で構成されていますが、S&P500は米国のみです。
組入銘柄
eMAXIS Slim 先進国株式とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の組入上位10銘柄の比較は以下のとおり。
先進国株式 | 米国株式 | ||
---|---|---|---|
銘柄 | 比率 | 銘柄 | 比率 |
マイクロソフト | 5.0% | マイクロソフト | 7.2% |
アップル | 4.9% | アップル | 6.6% |
エヌビディア | 4.8% | エヌビディア | 6.5% |
アマゾン | 2.9% | アマゾン | 3.9% |
メタ・プラットフォームズ | 1.8% | メタ・プラットフォームズ | 2.4% |
アルファベット A | 1.7% | アルファベット A | 2.3% |
アルファベット C | 1.5% | アルファベット C | 1.9% |
イーライリリー | 1.1% | バークシャー・ハサウェイ | 1.6% |
ブロードコム | 1.1% | イーライリリー | 1.5% |
JPモルガン・チェース | 0.9% | ブロードコム | 1.5% |
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス:2024年6月28日時点
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):2024年6月28日時点
どちらもほぼ同じ銘柄で構成されています。
純資産額
純資産総額は組み入れられている株式や債券など資産の時価総額のことで、投資信託の規模を表します。
純資産総額が多いほど多くの人から投資されていることを意味します。
先進国株式 | 米国株式 |
8,025億円 | 5兆2780億円 |
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス:2024年7月19日時点
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):2024年7月12日時点
純資産額はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方が大きいです。
手数料
先進国株式 | 米国株式 | |
購入時手数料 | 無料 | 無料 |
信託財産留保額 | 無料 | 無料 |
信託報酬 | 0.09889% | 0.0932% |
その他 | 0.02% | 0.01% |
実質コスト | 0.12% | 0.11% |
手数料はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方が低いです。
利回り
先進国株式 | 米国株式 | |
2019年 | 28.9% | 30.5% |
2020年 | 9.0% | 10.3% |
2021年 | 38.3% | 44.5% |
2022年 | -5.4% | -6.1% |
2023年 | 20.7% | 23.3% |
平均 | 13.4% | 20.5% |
利回りはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方が高いです。
新NISAの対象
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
先進国株式 | ◯ | ◯ |
米国株式 | ◯ | ◯ |
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
どちらもつみたて投資枠と成長投資枠の対象です。
eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500どっち?
結論から言うと、リスクを抑えたいなら先進国株式、高いリターンを狙いたいならS&P500がおすすめです。
先進国株式は米国以外の先進国(欧州、オーストラリアなど)の企業も含まれるため、より広い地域に分散できます。
地域を分散させることで、特定の国や地域の経済リスクを軽減することが可能。
一方、S&P500の投資先は米国を代表する企業500社と偏っていますが、先進国株式のリターンを大きく上回っています。
上記の理由から、リスクを抑えたいなら先進国株式、高いリターンを狙いたいならS&P500がおすすめです。
eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500両方はあり?
どちらか片方で十分です。
先進国株式の74.9%は米国の株式によって構成されているので、S&P500も保有すると米国に偏ってしまいます。
先進国株式は多くの先進国に投資できる点が大きな魅力なので、米国に偏ったら先進国株式の魅力が薄れてしまうでしょう。
また、投資信託は保有しているだけで信託報酬という手数料がかかるので、無駄にコストがかかってしまいます。
上記の理由から、どちらか片方で十分です。
米国の比率を上げたいなら両方持つべき
両方を持つ必要はないですが、米国の比率を上げたいなら両方持つべきです。
S&P500は1880年以来、一時的な暴落を繰り返すも長期的には上昇しています。
さらに、S&P500は今後も成長すると期待されています。
【S&P500が期待される理由】
- 数々の下落相場を乗り越えてきた
- 成長率が高い
- 今後も米国の人口は増加する
- 技術力・人材力が高い
- 有名企業が数多くある
- 高配当の企業が数多くある
- 株主の監視が厳しい
- 自己資本利益率が高い
- 研究開発に多額の費用を費やしている
今後も米国株の成長に期待しているのなら、米国の比率を上げるために先進国株式とS&P500両方持つべきでしょう。
eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500半々ずつ持つと?
eMAXIS Slim 先進国株式とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を半々ずつ持つと国・地域の比率は以下のようになります。
国・地域 | 比率 |
米国 | 87.45% |
イギリス | 1.90% |
カナダ | 1.50% |
フランス | 1.45% |
スイス | 1.25% |
ドイツ | 1.10% |
オーストラリア | 0.95% |
オランダ | 0.70% |
デンマーク | 0.50% |
スウェーデン | 0.40% |
米国が8割を超え、他の先進国の割合がかなり小さくなります。
手数料は先進国株式の0.12%に加えて米国株式の手数料0.11%を足した0.23%、利回りはそれぞれの利回りを平均した値です。
先進国株式 | 米国株式 | 先進国株式(50%)+米国株式(50%) | |
2019年 | 28.9% | 30.5% | 29.70% |
2020年 | 9.0% | 10.3% | 9.65% |
2021年 | 38.3% | 44.5% | 41.40% |
2022年 | -5.4% | -6.1% | -5.75% |
2023年 | 20.7% | 23.3% | 22.00% |
平均 | 13.4% | 20.5% | 16.95% |
過去の利回りにおいては、先進国株式単体よりも高くなっています。
投資信託の買い方
投資信託の買い方は以下のとおり。
- 証券口座を開設する
- 投資信託を積立購入する
①証券口座を開設する
投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
多くのネット証券ではNISA口座での取引手数料が無料になったので、使用するクレジットカードによって証券口座を選ぶと良いでしょう。
NISA口座(非課税口座)とは?
証券口座には課税口座(一般口座と特定口座)とNISA口座(非課税口座)があります。
課税口座で投資を行い利益を得たら20%の税金がかかりますが、NISA口座で投資を行えば税金がかかりません。
- 三井住友カード利用者:SBI証券
>> SBI証券のメリット・デメリットについて解説 - 楽天カード利用者:楽天証券
>> 楽天証券のメリット・デメリットについて解説 - au PAY カード利用者:auカブコム証券
>> auカブコム証券のメリット・デメリットについて - dカードまたは上記3つ以外のカード利用者:マネックス証券
>> マネックス証券のメリット・デメリットについて解説
クレジットカードで積立するとポイントが還元されます。
なお、マネックス証券のポイント還元率は1.1%とトップクラスの還元率を誇ります。
三井住友カードや楽天カード、au PAY カードを持っていない方は、マネックスカードを作成してマネックス証券を利用すると良いでしょう。
②投資信託を積立購入する
証券口座を開設したら投資信託を積立購入します。
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
eMAXIS Slim 先進国株式・S&P500に関するQ&A
eMAXIS Slim 全世界株式と先進国どっち?
eMAXIS Slim 全世界株式がおすすめです。
過去の利回りは先進国株式の方が高いですが、今後も続くかは分かりません。
さらに、時価総額の高い企業がある国ほど割合が大きくなるので、今後伸びる国を予想せずに済みます。
ただ、先進国の割合を調整したい場合や自分で新興国を選びたい場合はeMAXIS Slim 先進国株式を選ぶと良いでしょう。
詳しくは「【徹底比較】eMAXIS Slim 全世界株式と先進国株式どっちを買うべき?」をご覧ください。
eMAXIS Slim 全世界株式と米国株式どっち?
過去の利回りはS&P500の方が高いですが、eMAXIS Slim 全世界株式をおすすめします。
先進国(23ヵ国)・新興国(24ヵ国)の株式約3,000銘柄に投資可能であり、時価総額の大きい株式ほど組み入れ比率が大きくなるので、伸びる国を予想せずに済みます。
ただ、米国経済を信頼している方や米国の成長に期待している方なら、両方購入して米国の比率を上げても良いでしょう。
詳しくは「【徹底比較】オルカンとS&P500どっちを選ぶべき?」をご覧ください。
まとめ
今回はeMAXIS Slim 先進国株式とS&P500どっちに投資すべきかについて解説しました。
- eMAXIS Slim 先進国株式とは?
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とは?
- eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500の比較
- eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500どっち?
- eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500両方はあり?
- 米国の比率を上げたいなら両方持つべき
- eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500半々ずつ持つと?
- 投資信託の買い方
- eMAXIS Slim 先進国株式・S&P500に関するQ&A
リスクを抑えたいなら先進国株式、高いリターンを狙いたいならS&P500がおすすめです。
また、先進国株式の74.9%は米国株なので、両方保有する必要はないでしょう。
投資信託は保有しているだけで信託報酬という手数料が発生するので、無駄なコストもかかってしまいます。
ただ、米国の比率を上げたいなら両方保有すべきです。
なお、投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
【おすすめのネット証券】
- 三井住友カード利用者:SBI証券
>> SBI証券のメリット・デメリットについて解説 - 楽天カード利用者:楽天証券
>> 楽天証券のメリット・デメリットについて解説 - au PAY カード利用者:auカブコム証券
>> auカブコム証券のメリット・デメリットについて - dカードまたは上記3つ以外のカード利用者:マネックス証券
>> マネックス証券のメリット・デメリットについて解説