・オルカンとVTの違いは?
・どっちに投資すべき?
このような悩みに答えます。
- オルカンとVTの違い
- オルカンとVTの比較
- オルカンとVTどっち?
- VTがおすすめな人
- 投資信託の買い方
- オルカン・VTに関するQ&A
「オルカンとVTの違いは?どっちに投資すべき?」と悩んでいませんか?
結論から言うと、特にこだわりがなければオルカンがおすすめです。
ただ、全世界株式に投資しつつ配当金を得たい、少しでも手数料を抑えたい、などの場合はVTが適しています。
本記事ではオルカンとVTの違いやどっちに投資すべきかについて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
【おすすめのネット証券】
- 三井住友カード利用者:SBI証券
>> SBI証券のメリット・デメリットについて解説 - 楽天カード利用者:楽天証券
>> 楽天証券のメリット・デメリットについて解説 - au PAY カード利用者:auカブコム証券
>> auカブコム証券のメリット・デメリットについて解説 - dカードまたは上記3つ以外のカード利用者:マネックス証券
>> マネックス証券のメリット・デメリットについて解説
オルカンとVTの違い
VT | オルカン | |
目標とする株価指数 | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス | ACWI |
運用会社 | バンガード | 三菱UFJアセットマネジメント |
配当利回り | 1.99% | なし |
取引のタイミング | リアルタイム | 1日1回 |
最小購入数量 | 数万円〜 | 100円〜 |
売買方法 | 株式と同様に投資家同士が直接売買 | 証券会社や銀行から直接購入 |
大きく異なる点は目標とする株価指数で、VTはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス、オルカンはACWIを目標としています。
VTとACWIの違いは?
どちらも全世界株価指数ですが、株式の分類と銘柄数が異なります。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス | ACWI | |
株式の分類 | 大型株、中型株、小型株 | 大型株、中型株 |
銘柄数 | 約9,000 | 約3,000 |
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは大型株、中型株に加えて時価総額が比較的小さい小型株も含み、銘柄数は約9,000ほど。
一方、ACWIは大型株、小型株のみで構成され、銘柄数は3,000です。
また、目標とする株価指数以外にも以下の4点が異なります。
【配当利回り】
- VT:配当金を配り、配当利回りは1.99%。
- オルカン:配当金を配らない
【取引のタイミング】
- VT:市場が開いてる間にリアルタイムで購入可能
- オルカン:リアルタイムでの購入は不可。1日1回計算される基準価額で購入・売却が行われる
【最小購入数量】
- VT:購入するには最低でも数万円が必要
- オルカン:100円程度から購入可能
【売買方法】
- VT:株式と同様に証券会社を通じて投資家同士が直接売買
- オルカン:証券会社や銀行から直接購入可能
オルカンとVTの比較
構成国
オルカンとVTの構成国の比較は以下のとおり。
オルカン | VT | |
アメリカ | 62.3% | 61.9% |
日本 | 5.5% | 6.0% |
イギリス | 3.7% | 3.7% |
フランス | 2.9% | 2.6% |
カナダ | 2.9% | 2.7% |
その他(先進国) | 12.0% | 13.4% |
新興国 | 10.7% | 9.7% |
- オルカン:2023年9月時点
- VT:2024年5月31日時点
構成国はどちらもほとんど同じです。
組入銘柄
オルカンとVTの組入上位10銘柄の比較は以下のとおり。
オルカン | VT | ||
---|---|---|---|
銘柄 | 比率 | 銘柄 | 比率 |
マイクロソフト | 4.2% | マイクロソフト | 3.95% |
アップル | 4.1% | アップル | 3.64% |
エヌビディア | 4.1% | エヌビディア | 3.49% |
アマゾン | 2.4% | アマゾン | 2.13% |
メタ・プラットフォームズ | 1.5% | メタ・プラットフォームズ | 1.31% |
アルファベット A | 1.4% | アルファベット A | 1.28% |
アルファベット C | 1.3% | アルファベット C | 1.07% |
イーライリリー | 1.0% | イーライリリ | 0.91% |
TSMC | 1.0% | ブロードコム | 0.87% |
ブロードコム | 0.9% | TSMC | 0.85% |
- オルカン:2024年6月28日時点
- VT:2024年6月30日時点
どちらもほぼ同じ銘柄で構成されています。
純資産額
純資産総額は組み入れられている株式や債券など資産の時価総額のことで、投資信託の規模を表します。
純資産総額が多いほど多くの人から投資されていることを意味します。
オルカン | VT |
4兆362億円 | 6.1兆円 |
- オルカン:2024年7月12日時点
- VT:2024年7月12日時点。1ドル=160円で計算
純資産額はVTの方が大きいです。
手数料
オルカン | VT | |
購入時手数料 | 無料 | 0.07% |
信託財産留保額 | 無料 | |
信託報酬 | 0.05775% | |
その他 | 0.03% | |
実質コスト | 0.08775% | 0.07% |
手数料はVTの方が安いですが、どちらも大差ありません。
利回り
オルカン | VT | |
2018年 | -7.50% | -14.1% |
2019年 | 26.8% | 27.2% |
2020年 | 9% | 11.3% |
2021年 | 32.7% | 31.1% |
2022年 | -5.6% | -6.1% |
2023年 | 19.6% | 31.9% |
平均 | 12.5% | 13.55% |
利回りはVTの方が高いですが、どちらも大差ありません。
新NISAの対象
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
オルカン | ◯ | ◯ |
VT | × | ◯ |
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
オルカンはつみたて投資枠と成長投資枠の対象ですが、VTは成長投資枠のみ対象です。
オルカンとVTどっち?
オルカンがおすすめです。
オルカンをおすすめする理由は以下の4つ。
- 手数料・利回りが大して変わらない
- 手軽に購入可能
- 配当金が配られない
- 再投資の分だけ非課税枠が減る
①手数料・利回りが大して変わらない
利回りや手数料はVTの方が優れています。
しかし、オルカンの利回り・手数料と大きな差はありません。
②手軽に購入可能
オルカンは100円程度からできます。
一方、VTは最低でも数万円必要になるうえ、購入時は円をドルに変換する必要があります。
(ネット証券では円貨決済できる場合もありますが、円貨決済では取引のたびに為替手数料が発生します。そのため、コストを抑えたければ円をドルに変換する外貨決済がお得です。)
③配当金が配られない
VTでは配当金が配られますが、配当金は総合課税または申告分離課税の対象です。
そのため、配当金が配られるたびに課税されます。
オルカンでは配当金が自動で再投資されるので、課税されずに済みます。
④再投資の分だけ非課税枠が減る
オルカンでは配当金が自動で再投資されますが、VTでは配当金が投資家に一度返されます。
この際、ETFから得た配当金を再投資することもできますが、再投資するとその分だけNISA口座の非課税枠が減ってしまいます。
NISA口座とは?
証券口座には課税口座(一般口座と特定口座)とNISA口座(非課税口座)があります。
課税口座で投資を行い利益を得たら20%の税金がかかりますが、NISA口座で投資を行えば税金がかかりません。
NISA口座での年間投資額は360万円と決まっているため、長期投資前提の場合は配当金を再投資すると効率が悪くなってしまいます。
VTがおすすめな人
基本的にはオルカンがおすすめですが、以下の場合はVTが適しています。
- 全世界株式に投資しつつ配当金を得たい
- 資金に余裕がある
- 少しでも手数料を抑えたい
VTは配当金が配られるうえ、最小購入数量が数万円からと高いです。
配当金を得たい場合や、資金に余裕がある場合はおすすめです。
また、オルカンより手数料がやや低いので、少しでも手数料を抑えたい方もVTを選ぶと良いでしょう。
投資信託の買い方
投資信託の買い方は以下のとおり。
- 証券口座を開設する
- 投資信託を積立購入する
①証券口座を開設する
投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
多くのネット証券ではNISA口座での取引手数料が無料になったので、使用するクレジットカードによって証券口座を選ぶと良いでしょう。
NISA口座(非課税口座)とは?
証券口座には課税口座(一般口座と特定口座)とNISA口座(非課税口座)があります。
課税口座で投資を行い利益を得たら20%の税金がかかりますが、NISA口座で投資を行えば税金がかかりません。
- 三井住友カード利用者:SBI証券
>> SBI証券のメリット・デメリットについて解説 - 楽天カード利用者:楽天証券
>> 楽天証券のメリット・デメリットについて解説 - au PAY カード利用者:auカブコム証券
>> auカブコム証券のメリット・デメリットについて - dカードまたは上記3つ以外のカード利用者:マネックス証券
>> マネックス証券のメリット・デメリットについて解説
クレジットカードで積立するとポイントが還元されます。
なお、マネックス証券のポイント還元率は1.1%とトップクラスの還元率を誇ります。
三井住友カードや楽天カード、au PAY カードを持っていない方は、マネックスカードを作成してマネックス証券を利用すると良いでしょう。
②投資信託を積立購入する
証券口座を開設したら投資信託を積立購入します。
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
オルカン・VTに関するQ&A
オルカンと楽天VTどっち?
オルカンをおすすめします。
純資産額はオルカンの方が大きく、手数料も楽天VTより安いです。
過去の利回りはわずかに楽天VTの方が高いですが、ほとんど変わりません。
オルカンと楽天VT両方はあり?
どちらか片方で十分です。
オルカンの60%は米国株式によって構成されているので、楽天VTIも購入すると米国に偏ってしまいます。
オルカンは全世界に分散させて投資できる点が大きな魅力なので、米国に偏ったらオルカンの魅力が薄れてしまうでしょう。
また、投資信託は保有しているだけで信託報酬という手数料がかかるので、無駄にコストがかかってしまいます。
まとめ
今回はオルカンとVTの違いやどっちに投資すべきかについて解説しました。
- オルカンとVTの違い
- オルカンとVTの比較
- オルカンとVTどっち?
- VTがおすすめな人
- 投資信託の買い方
- オルカン・VTに関するQ&A
特にこだわりがなければオルカンがおすすめです。
ただ、全世界株式に投資しつつ配当金を得たい、少しでも手数料を抑えたい、などの場合はVTが適しています。
資産状況や投資目的と照らし合わせ、自分に合った投資先を選ぶと良いでしょう。
なお、投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
【おすすめのネット証券】
- 三井住友カード利用者:SBI証券
>> SBI証券のメリット・デメリットについて解説 - 楽天カード利用者:楽天証券
>> 楽天証券のメリット・デメリットについて解説 - au PAY カード利用者:auカブコム証券
>> auカブコム証券のメリット・デメリットについて解説 - dカードまたは上記3つ以外のカード利用者:マネックス証券
>> マネックス証券のメリット・デメリットについて解説