・イーサリアムとは?
・特徴や仕組み、将来性について解説
このような悩みに答えます。
- イーサリアムとは?
- イーサリアムの特徴
- イーサリアムの仕組み
- イーサリアムの分岐
- イーサリアムの将来性
- イーサリアムの購入方法
- イーサリアムの運用方法
- イーサリアムの購入・運用に関するQ&A
- イーサリアムを購入・運用する際の注意点
なお、イーサリアムを購入するには仮想通貨取引所の口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
おすすめは仮想通貨取引量国内No.1のbitbankです。
\仮想通貨取引量国内No.1/
イーサリアムとは?
イーサリアムは、分散型アプリケーションを開発するプラットフォームです。
暗号資産のやり取りが安全にできる仕組みや、今まで管理・開発が難しかった分散型アプリの開発環境を提供しています。
簡単に言うと、イーサリアムではブロックチェーンを用いたアプリケーションを作ることが可能。
また、イーサリアムというプラットフォーム上で使用する暗号資産をイーサ(ETH)と言いますが、現在ではイーサリアムの名称が暗号資産そのものを指す言葉として定着しています。
イーサリアムの特徴
イーサリアムの特徴は以下の4つ。
- 送金スピードが速い
- 発行上限が決まっていない
- 汎用性が高い
- PoSを採用
①送金スピードが速い
イーサリアムの特徴としてまず挙げられるのが、送金スピードの速さです。
イーサリアムの送金速度は約15秒で、約10分かかるビットコインと比較するとかなり速いことが分かります。
- ビットコイン:約10分
- イーサリアム:約15秒
また、イーサリアムは大型アップデートが行われるため、より送金速度が向上する可能性があります。
②発行上限が決まっていない
通常の暗号資産であれば、通貨の価値を安定させるために発行上限が設けられています。
一方、イーサリムの場合は発行上限が決まっておらず、運営がバーンすることで供給量を制限し、希少と価格の安定を保っています。
③汎用性が高い
イーサリアムのスマートコントラクト機能は、銀行をはじめとする中央機関を必要としないDefi(分散型金融)の基盤を担います。
また、近年取引量が増出しているNFTにもイーサリアムが利用されており、汎用性が高くなっています。
④PoSを採用
イーサリアムは以前までPoWを採用していましたが、2022年9月のアップデートによりPoSに移行しました。
PoWとPoSとは?
暗号資産はブロックチェーンによって取引履歴を管理されています。
なお、新ブロックを前のブロックに結合する時には、データの正しさを担保するためにマイナーと呼ばれる有志が取引内容の検証・承認を行う必要があり、この作業をマイニングと呼びます。
【PoW(プルーフ・オブ・ワーク)】
PoWはマイニング方法の一種であり、膨大な量の計算を経て取引内容を検証・承認します。
【PoS(プルーフ・オブ・ステーク)】
PoSはマイニング方法の一種であり、特定の条件を満たした者が取引内容を検証・承認します。
【PoWとPoSの違い】
PoWでは処理能力の高いコンピュータが必要ではあるものの、誰でもマイニングに参加することができます。一方、PoSには特定の暗号資産の保有量・保有期間を満たした者のみマイニングに参加できます。
マイニング方法がPoSになることで取引処理速度を改善できる、電力消費量を大幅に抑えられるなどのメリットがあります。
イーサリアムの仕組み
イーサリアムにはスマートコントラクト機能が備わっています。
スマートコントラクトの仕組みを理解する上で例に挙げられることが多いのは、自動販売機です。
自動販売機には、利用者が欲しい商品を選択し、代金を投入すると自動で商品を提供するというルールがプログラムされています。
お金を入れてボタンを押した瞬間に売買契約が自動で成立し、これをブロックチェーン上にプログラミングしたものがスマートコントラクトです。
この機能により、特定の管理者が存在しなくても契約の不履行や契約内容の不正を防止することが可能。
スマートコントラクトは金融、電子投票などでの実用化が検討されています。
イーサリアムの分岐
通常、ブロックは単一のブロックチェーン上に生成されますが、意図的にまたは偶発的にほぼ同じタイミングで複数のブロックが生成されるケースがあります。
この時、生成された複数のブロックは別々のチェーンとして枝分かれし、このようなブロックチェーンが枝分かれする現象のことをフォーク(分岐)といいます。
なお、イーサリアムでは過去に複数のフォーク行われており、代表的なフォークは以下の2つ。
- イーサリアムクラシック(ETC)
- イーサリアムPoW(ETHW)
イーサリアムクラシック(ETC)
2016年にThe DAO事件が起き、この事件ではスマートコントラクトが使用されていたことからイーサリアムへの不信感が高まりました。
その結果、イーサリアムはハッカーの犯行をブロックチェーンの複製によって破棄し、新しいイーサリアムとして発展していくことを決めました。
この際、ブロックチェーンは非中央集権的で変更・改ざんされないというルールが破られたことから、従来のイーサリアムを支持する人々によってイーサリアムクラシック(ETC)が誕生。
イーサリアムクラシック(旧イーサリアム)は現在でも取引可能です。
イーサリアムPoW(ETHW)
2022年9月に大型アップデートが行われ、イーサリアムはPoWからPoSへ移行しました。
その際、従来のPoWを支持する人々によって、新たにイーサリアムPoW(ETHW)が誕生しました。
イーサリアムを持つメリット
イーサリアムを持つメリットは以下の3つ。
- 資産を防衛できる
- 少額でも利益が出やすい
- 将来的な価格上昇が期待できる
①資産を防衛できる
法定通貨である日本円は国家によって価値が保障されているものの、円安や銀行破綻などのリスクは存在します。
そのため、資産を全て日本円で持っていると大きな損害を被る可能性があります。
しかし、暗号資産の普及により、誰でも預金の一部を別の資産に変えることが可能です。
②少額でも利益が出やすい
仮想通貨は非常に価格変動が大きく、短時間で大きく価格が変わることは珍しくありません。
しかし、その代わり少額でも利益が出やすいというメリットもあります。
ただし、購入する際は余剰資金で購入するようにしましょう。
③将来的な価格上昇が期待できる
2015年当初のイーサリアムは約100円〜200円ほどでしたが、急落と急騰を繰り返しながら約60万円まで価値が上昇しました。
スマートコントラクトなどの機能の実用性は高く、すでに多くのサービスで実用・検討が進められており、今後も価格上昇が期待できるでしょう。
イーサリアムの将来性
イーサリアムの将来性に関するポイントは以下の10点。
- イーサリアムの供給量の減少
- ガス代高騰の改善
- 大手企業との提携
- 大型アップデートの実施
- NFT市場の拡大
- ビットコインの価格上昇
- 米国でのイーサリアムETFの承認
- 決済手段としての普及
- イーサリアムキラーの台頭
- 消費電力の削減
①イーサリアムの供給量の減少
イーサリアムは2022年9月のアップデートにより、供給量が制限されるようになりました。
供給量が減少すれば市場に出回る量が減少するため、価値上昇が予測されます。
具体的には、イーサリアムネットワークの使用量に応じてETHをバーンする仕組みとなっており、年間3,200ETHがバーンされる見込みです。
そのため、イーサリアムを長期間保有すれば利益を得られる可能性が上がると言えるでしょう。
②ガス代高騰の改善
イーサリアムネットワークでイーサリアムの取引を行う際は、ガス代と呼ばれる手数料を支払う必要があります。
特にNFTの取引ではガス代が発生します。
イーサリアムは利用者や取引参加者が増加し過ぎた影響でネットワークが混雑し、ガス代が高騰してしまいました。
このことをスケーラビリティ問題と言いますが、2022年9月の大型アップデートによってイーサリアムのガス代は落ち着いています。
ガス代の高騰を抑えられればイーサリアムの取引を行う投資家が増え、イーサリアムの需要拡大につながるでしょう。
③大手企業との提携
イーサリアムには、イーサリアムを利用する企業のサポートを目的に設立されたイーサリアム企業連合(EEA)があります。
EEAには500以上の企業が加盟しており、主な企業は以下のとおり。
【EEAに加盟している主な企業】
- マイクロソフト
- インテル
- トヨタ自動車
- KDDI
- JPモルガン
- Accenture
- Web3 Labs
- Polygon
- 三菱東京UFJ銀行
- NTTデータ
EEAに加盟する企業の増加やEEAに加盟している企業でイーサリアムの実用化が進めば、イーサリアムの価格上昇が期待できそうです。
④大型アップデートの実施
イーサリアムの利便性を向上させるため、頻繁に大型アップデートが行われています。
また、今後も大型アップデートが行われる予定となっています。
【今後予定されている大型アップデート】
- The Surge
- The Verge
- The Purge
- The Splurge
イーサリアムの機能がさらに改善されれば、さらにイーサリアムへの資金流入が起こりやすくなるでしょう。
⑤NFT市場の拡大
多くのNFTはイーサリアムネットワークを利用しているため、NFT市場の拡大はイーサリアムに大きな影響を及ぼします。
また、NFT市場は今後も拡大することが見込まれており、2022年時点で204億4000万ドルの市場規模が、2030年には2117億2000万ドルにまでのぼると予測されています。
NFT市場の景気とイーサリアムの価格は連動することが多いです。
⑥ビットコインの価格上昇
ビットコインは暗号資産市場の動向に最も影響を与える暗号資産です。
ビットコインの価格が上昇すると暗号資産市場は好況になり、下落すると不況になります。
イーサリアムも同様にビットコインの影響を受け、ビットコインは今度も価格上昇が見込まれています。
⑦米国でのイーサリアムETFの承認
2021年10月に米国でビットコインETF(先物)が上場し、ビットコインの価格が上昇しました。
また、カナダでは2021年4月にイーサリアムETFが承認されましたが、米国ではまだ承認されていません。
イーサリアムETFとは?
イーサリアムETFの前に、まず投資信託とETF(上場投資信託)について説明します。
【投資信託】
投資信託は、複数の投資家からお金を集めて、専門の運用会社がそれを運用する仕組みです。
運用会社は市場や経済の動向を研究して最適な投資先を選択するため、投資家は自分自身で資産を選ぶ必要がなく、運用会社に任せることが可能です。
また、投資信託では、複数の資産(例:株式、債券、不動産など)に投資します。
そのため、一つの投資信託を利用することで、複数の企業や国に分散投資できます。
投資信託はローリスク・ローリターンな投資です。
【ETF(上場投資信託)】
ETF(上場投資信託)とは、投資信託の一種であり、複数の株式や債券などの資産を組み合わせて作られた投資商品です。
仕組み自体は投資信託と大差ありませんが、大きな違いは証券取引所を通じて取引するかしないのかの違いです。
ETFを購入する際は株式と同様に証券取引所を通じて売買を行います。
そのため、売買単位が決まっており、価格は株式同様にリアルタイムで変動します。
ETFの価格は特定の指数(日経平均株価など)に連動することが多いです。
一方、投資信託は上場しておらず、窓口もしくはネット証券を通じて証券会社や銀行から直接購入します。
【イーサリアムETF】
イーサリアムETFとは、イーサリアムの値動きに連動したETF(上場投資信託)のことです。
仕組み自体は上述した上場投資信託と同じですが、イーサリアムETFの場合はイーサリアムの値動きに連動します。
なお、イーサリアムETFが証券取引所に上場するには、運用会社が各国政府の金融規制当局(アメリカなら米証券取引員会(SEC)、日本なら金融庁)に申請を出して、承認を受ける必要があります。
そのため、金融規制当局が非承認と判断したら、イーサリアムETFは証券取引所に上場できません。
今後イーサリアムETFが米国で承認されれば、イーサリアム市場に投資家の資金が流入し、価格の高騰が期待できるでしょう。
⑧決済手段としての普及
イーサリアムはガス代の高騰や取引処理速度の遅延などのスケーラリビティ問題を抱えていました。
しかし、度重なるアップデートによりスケーラリビティ問題は解消しつつあり、今後もアップデートの実施が予定されています。
現時点では一部でのみ利用できますが、将来的には法定通貨のように決済として使える可能性があります。
⑨イーサリアムキラーの台頭
イーサリアムのスケーラビリティ問題を解消すべく、イーサリアムキラーと呼ばれる暗号資産が開発されました。
【主なイーサリアムキラー】
- ソラナ(Solana)
- アバランチ(Avalanche)
- カルダノ(Cardano)
- Polygon(MATIC)
- ポルカドット(Polkadot)
イーサリアムは複数のアップデートによりスケーラビリティ問題を改善しつつありますが、イーサリアムキラーの動向は非常に重要となってきます。
⑩消費電力の削減
ビットコインは1年間に約150TWh(テラワット時)のエネルギーを消費しており、マレーシアやスウェーデンなどの小規模な国の年間エネルギー消費量にほぼ相当します。
一方、イーサリアムはすでにビットコインの1割ほどの電力消費で済むことから、地球環境問題に適した通貨とされています。
また、イーサリアム財団は、2022年9月のアップデートによりイーサリアムの取引にかかる消費電力を99.95%削減できると発表しました。
消費電力の削減や効率化がさらに進めば、地球に優しい通貨として認識されるようになるでしょう。
イーサリアムの購入方法
イーサリアムの購入方法は以下のとおり。
- 仮想通貨取引所の口座を開設
- イーサリアムを購入する
①仮想通貨取引所の口座を開設
暗号資産を購入するには仮想通貨取引所の口座を開設する必要があります。
まだ取引所の口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
おすすめは仮想通貨取引量国内No.1のbitbankです。
②イーサリアムを購入する
仮想通貨取引所の口座を開設したらイーサリアムを購入しましょう。
イーサリアムの運用方法
イーサリアムをただ取引所や自身のウォレットに置いておくだけでは非常にもったいないです。
せっかくイーサリアムを持っているのなら、積極的に活用しましょう。
おすすめはレンディングサービスのBitLendingです。
BitLendingでは所持しているイーサリアムを一定期間貸し出すことで国内最高年率となる8%の利子を得られます。
貸し出しは無料で行えます(最低貸出数量:0.1ETH)。始め方については以下の記事をご覧ください。
筆者もBitLendingで貸出を行っています。
イーサリアムの購入・運用に関するQ&A
利益を得たら税金はかかるの?
イーサリアムで利益を得たら税金を納める必要があります。
- 仮想通貨の売買などで20万円以上の利益が発生すると税金がかかる(学生や主婦など、扶養されている方は48万円以上)
- 仮想通貨で得た利益は雑所得に分類され、総合課税の対象
- 総合課税は給与所得などほかの収入と合算した額に応じて税率が決まり、最大税率は55%
詳しくは「【初心者向け】仮想通貨の税金について分かりやすく解説」をご覧ください。
イーサリアムはいつまで持つべき?
イーサリアムは今後も成長することが見込まれています。
なお、イーサリアムは2025年までは持っておくことを推奨します。
詳しくは「イーサリアムのガチホはいつまで?【結論:2025年まで】」をご覧ください。
イーサリアムを買うタイミングは?
イーサリアムは価格が下落しているときに購入すると良いでしょう。
ただ、長期保有するならタイミングは気にしなくて大丈夫です。
イーサリアムを買うタイミングについては「イーサリアムを買うタイミングは?買い時や将来性について解説」をご覧ください。
イーサリアムの価格が上がる理由は?
イーサリアムの価格が上がる理由は主に以下の4つ。
【イーサリアムの価格が上がる理由】
- 暗号資産市場の動向
- 大型アップデートの実施
- NFT市場の拡大
- 大手企業との提携
詳しくは「【初心者向け】イーサリアムの価格が上がる理由について解説」をご覧ください。
イーサリアムの価格が下がる理由は?
イーサリアムの価格が下がる理由は以下の3つ。
【イーサリアムの価格が下がる理由】
- 暗号資産市場の動向
- ハッキング被害を受ける
- 大型アップデートの実施
詳しくは「【初心者向け】イーサリアムの価格が下がる理由について解説」をご覧ください。
イーサリアムを購入・運用する際の注意点
18歳未満は購入できない
国内取引所の口座開設年齢は18歳以上となっています。
そのため、18歳未満はイーサリアムを購入できません。
必ず儲かるわけではない
仮想通貨は年々価値が上昇し、今後も上昇していくことが期待できます。
とはいえ、長期保有しても必ず儲かるわけではありません。
少なからず損するリスクがあることを把握したうえで投資を行いましょう。
余剰資金で購入する
仮想通貨はボラティリティが非常に大きいことで有名です。
日本円や米ドルなどの法定通貨は短期間で価格が暴落することはありません。
しかし、仮想通貨は数時間、数日で価格が暴落することがよくあります。
そのため、必ず余剰資金で購入するようにしてください。
暴落しても気にしない
イーサリアムをはじめ、仮想通貨は暴落することがよくあります。
しかし、仮想通貨は短期的な暴落を繰り返しながらも長期的には価格が上昇しています。
そのため、暴落するたびに一喜一憂しないようにしましょう。
暗号資産詐欺に気をつける
暗号資産に関する法整備やルール作りは万全ではありません。
また、詐欺も行われているため十分注意する必要があります。
詳しくは「暗号資産(仮想通貨)詐欺とは?代表的な詐欺の事例と対策法」をご覧ください。
まとめ
今回はイーサリアムの特徴や仕組み、将来性について解説しました。
- イーサリアムとは?
- イーサリアムの特徴
- イーサリアムの仕組み
- イーサリアムの分岐
- イーサリアムの将来性
- イーサリアムの購入方法
- イーサリアムの運用・保管方法
- イーサリアムの購入・運用に関するQ&A
- イーサリアムを購入・運用する際の注意点
なお、イーサリアムを購入するには仮想通貨取引所の口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
おすすめは仮想通貨取引量国内No.1のbitbankです。
\仮想通貨取引量国内No.1/