・S&P500に100万円投資したらどうなる?
・S&P500に投資する場合のシミュレーションについて知りたい
このような悩みに答えます。
- S&P500の過去の利回り
- 100万円を10年前に投資してたら?
- 100万円を今後投資したらどうなる?
- S&P500の10年後の予想は?
- S&P500に連動するおすすすめの投資信託
- 投資信託の買い方
- 投資のリスクを抑えるコツ
- S&P500に関するQ&A
「S&P500に100万円投資したらどうなる?」と疑問に思っていませんか?
S&P500の過去10年の利回りは16.8%、過去30年の利回りは11.2%です。
本記事ではS&P500に100万円を10年前に投資してたらどうなったかについて解説します。
今後投資した場合のシミュレーションやS&P500に連動する投資信託についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
【おすすめのネット証券】
- 三井住友カード利用者:SBI証券
>> SBI証券のメリット・デメリットについて解説 - 楽天カード利用者:楽天証券
>> 楽天証券のメリット・デメリットについて解説 - au PAY カード利用者:auカブコム証券
>> auカブコム証券のメリット・デメリットについて - dカードまたは上記3つ以外のカード利用者:マネックス証券
>> マネックス証券のメリット・デメリットについて解説
S&P500の過去の利回り
S&P500の過去の利回りは以下のとおり。
【S&P500の過去の利回り】
- 過去1年:35%
- 過去3年:23.8%
- 過去5年:20.9%
- 過去10年:16.8%
- 過去15年:18.6%
- 過去20年:11.5%
- 過去30年:11.2%
参考:myINDEX
平均利回りは11〜15%と言えるでしょう。
なお、マイナスである年も複数存在し、元本割れする可能性はあります。
100万円を10年前に投資してたら?
S&P500の直近10年の利回りは16.8%でした。
100万円を10年前に投資してた場合、以下のような結果になります。
積立投資の場合
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
1年 | 10万円 | 8,000円 | 10万8000円 |
2年 | 19.9万円 | 3.6万円 | 23.5万円 |
3年 | 29.9万円 | 8.7万円 | 38.6万円 |
5年 | 49.8万円 | 27.9万円 | 77.7万円 |
10年 | 99.6万円 | 158.7万円 | 258.3万円 |
- 使用するツールは金融庁「資産運用シミュレーション」
- 信託報酬などのコストは考慮しない
一括投資の場合
投資期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
1年 | 100万円 | 17万円 | 117万円 |
2年 | 100万円 | 36.7万円 | 136.7万円 |
3年 | 100万円 | 60万円 | 160万円 |
5年 | 100万円 | 120万円 | 220万円 |
10年 | 100万円 | 370万円 | 480万円 |
- 使用するツールは三菱UFJアセットマネジメント「一括投資シミュレーション」
- 信託報酬などのコストは考慮しない
投資期間が長くなるほど複利が働くので、一括投資の方がリターンが大きいです。
ただ、積立投資でも十分良い結果が出ています。
S&P500の買い時や買い方に悩んでいる方は「S&P500の買い時はいつ?おすすめの購入方法についても解説」をご覧ください。
100万円を今後投資したらどうなる?
S&P500の平均利回りは10%前後なので、今回は想定利回りを5%、10%、15%とします。
積立投資の場合
- 使用するツールは金融庁「資産運用シミュレーション」
- 信託報酬などのコストは考慮しない
想定利回り5%
100万円を利回り5%で運用した結果は以下のとおり。
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 16.7万円 | 2.2万円 | 18.9万円 |
10年 | 33.4万円 | 9.8万円 | 43.2万円 |
20年 | 66.7万円 | 47.5万円 | 114.3万円 |
30年 | 100.1万円 | 131.3万円 | 231.4万円 |
想定利回り10%
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 16.7万円 | 4.8万円 | 21.5万円 |
10年 | 33.4万円 | 23.6万円 | 56.9万円 |
20年 | 66.7万円 | 144.4万円 | 211.1万円 |
30年 | 100.1万円 | 528.3万円 | 628.4万円 |
想定利回り15%
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 16.7万円 | 7.9万円 | 24.6万円 |
10年 | 33.4万円 | 43.1万円 | 76.5万円 |
20年 | 66.7万円 | 349.3万円 | 415.9万円 |
30年 | 100.1万円 | 1823.3万円 | 1923.3万円 |
一括投資の場合
- 使用するツールは三菱UFJアセットマネジメント「一括投資シミュレーション」
- 信託報酬などのコストは考慮しない
想定利回り5%
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 100万円 | 26.7万円 | 126.7万円 |
10年 | 100万円 | 62.9万円 | 162.9万円 |
20年 | 100万円 | 165.3万円 | 265.3万円 |
30年 | 100万円 | 332.2万円 | 432.2万円 |
想定利回り10%
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 100万円 | 61.1万円 | 161.1万円 |
10年 | 100万円 | 159.4万円 | 259.4万円 |
20年 | 100万円 | 572.8万円 | 672.8万円 |
30年 | 100万円 | 1,645万円 | 1,745万円 |
想定利回り15%
積立期間 | 投資額 | 運用益 | 資産額 |
5年 | 100万円 | 101.1万円 | 201.1万円 |
10年 | 100万円 | 304.6万円 | 404.6万円 |
20年 | 100万円 | 1536.7万円 | 1636.7万円 |
30年 | 100万円 | 6521.2万円 | 6621.2万円 |
S&P500の10年後の予想は?
BloomBerg
BloomBergによると、S&P500は2030年代初めまで低リターンに留まると予想する投資家がいると発表。
理由として、金融当局が正常化された金利での政策調節に回帰して金融引き締めを行うことで企業利益の伸び悩みが予想されると述べられています。
そのため、2020年代のような高いハイリターンはこの先一世代の間は見られないだろうと結論づけています。
バンガード社
バンガード社による今後10年間(2023年〜2033年)の米国株の予想は以下のとおり。
株式 | 利回り | ボラティリティ |
米国株 | 4.4%〜6.6% | 17.2% |
米国バリュー株 | 4.5%〜6.5% | 19.8% |
米国グロース株 | 2.4%〜4.4% | 18.3% |
米国大型株 | 4.3%〜6.3% | 16.9% |
米国小型株 | 4,7%〜6.7% | 22.6% |
米国REIT | 4.6%〜6.6% | 20.3% |
全世界株式(米国除く) | 6.7%〜8.7% | 18.5% |
先進国株式(米国除く) | 6.5%〜8.5% | 16.7% |
新興国株式 | 6.3%〜8.3% | 26.3% |
ボラティリティとは?
ボラティリティは価格変動の大きさを示す指標です。
ボラティリティが高いほど、価格の変動が大きくなり、リスクも高まります。
逆に、ボラティリティが低いと、価格の変動が小さくなり、リスクも低くなります。
S&P500の予想ではありませんが、バンガード社は今後10年間において米国株よりも他の国の方が成長する可能性が高いと考えてます。
なお、S&P500の過去10年間の利回りは16.8%であり、それに比べると今後の利回り予想はかなり低いと言えます。
S&P500に連動するおすすめの投資信託
おすすめの投資信託は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。
投資信託は約6,000本存在しますが、その中で純資産額はトップの4兆2000億円となっています。
手数料はほぼ最安であり、リターンも指数とかけ離れることなく高い水準を保っています。
特にこだわりがなければ「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に投資しておくのが無難です。
投資信託の買い方
投資信託の買い方は以下のとおり。
- 証券口座を開設する
- 投資信託を積立購入する
①証券口座を開設する
投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
多くのネット証券ではNISA口座での取引手数料が無料になったので、使用するクレジットカードによって証券口座を選ぶと良いでしょう。
NISA口座(非課税口座)とは?
証券口座には課税口座(一般口座と特定口座)とNISA口座(非課税口座)があります。
課税口座で投資を行い利益を得たら20%の税金がかかりますが、NISA口座で投資を行えば税金がかかりません。
- 三井住友カード利用者:SBI証券
>> SBI証券のメリット・デメリットについて解説 - 楽天カード利用者:楽天証券
>> 楽天証券のメリット・デメリットについて解説 - au PAY カード利用者:auカブコム証券
>> auカブコム証券のメリット・デメリットについて - dカードまたは上記3つ以外のカード利用者:マネックス証券
>> マネックス証券のメリット・デメリットについて解説
クレジットカードで積立するとポイントが還元されます。
なお、マネックス証券のポイント還元率は1.1%とトップクラスの還元率を誇ります。
三井住友カードや楽天カード、au PAY カードを持っていない方は、マネックスカードを作成してマネックス証券を利用すると良いでしょう。
②投資信託を積立購入する
証券口座を開設したら投資信託を積立購入します。
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
投資のリスクを抑えるコツ
投資のリスクを抑えるコツは以下の3つ。
- 長期投資する
- ニュースやSNSを見ない
- 暴落することがあることを知る
①長期投資する
投資のリスクを抑える最大のコツは、長期投資することです。
なぜなら、一時的に元本割れすることはありますが、長期間保有すれば損失を出しづらいからですね。
下記の図は「資産・地域を分散して積立投資を行なった場合の運用成果の実績【保有期間別(5年、20年)】」を金融庁がまとめたものです。
保有期間が5年だと元本割れが目立ちますが、20年の場合はほとんど元本割れしていないことがわかります。
過去が未来を保証するわけではないですが、長期投資すれば元本割れのリスクを大きく抑えることが可能です。
②ニュースやSNSを見ない
ニュースやSNSでは投資のプロが様々な視点から意見を述べていますが、正直あまり聞く意味はないでしょう。
オルカンのような指数に連動する投資信託に長期間投資することが低リスクであることに変わりありません。
最も避けるべきことは、ニュースやSNSを見て投資をやめてしまうことです。
やめてしまったら損するリスクが高くなります。
投資に関する最低限の知識を身につけたらニュースやSNSを見るのは控えることをおすすめします。
③暴落があることを知る
2008年にリーマンショックが起きた際、S&P500は約49%、ACWI(オルカンが目標とする指数)は53%ほど下落しました。
S&P500の銘柄数は500、ACWIの銘柄数は約3,000ですが、大規模な経済危機が起きると暴落します。
ただ、どちらも数ヶ月〜数年後には回復しています。
経済危機により暴落することがあること、過去に何度も経済危機が起きたが数ヶ月〜数年後に回復していることを知っておけばパニックにならずに済みます。
S&P500に関するQ&A
S&P500の買い時はいつ?
今すぐ積立購入することをおすすめします。
円安などの為替リスクは今後も起こり得ますし、長期投資であれば誤差の範囲です。
詳しくは「S&P500の買い時はいつ?おすすめの購入方法についても解説」をご覧ください。
S&P500だけでいい?
S&P500だけに投資するのはおすすめしません。
- 米国経済の衰退
- 為替による変動
- 新興国の成長に対応できない
詳しくは「S&P500だけでいい?全突っ込みするリスクと対策について解説」をご覧ください。
S&P500と全米株式の違いは?
S&P500は米国に上場している時価総額の高い企業500社を集めたもので、全米株式は米国に上場している企業をほぼ全て集めたものです。
特にこだわりがなければS&P500に投資すると良いでしょう。
詳しくは「【徹底比較】S&P500と全米株式どっちを持つべき?両方はあり?」をご覧ください。
まとめ
今回はS&P500に100万円投資したら10年後どうなるかについて解説しました。
- S&P500の過去の利回り
- 100万円を10年前に投資してたら?
- 100万円を今後投資したらどうなる?
- S&P500の10年後の予想は?
- S&P500に連動する主な投資信託
- 投資信託の買い方
- 投資のリスクを抑えるコツ
- S&P500に関するQ&A
S&P500の直近10年の利回りは約17%であり、10年前に100万円投資してたら250万円〜500万円ほどにまで増加していました。
過去が未来を保証するわけではありませんが、過去を踏まえると今後も10%前後の利回りは期待できそうです。
なお、投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
【おすすめのネット証券】
- 三井住友カード利用者:SBI証券
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>> マネックス証券のメリット・デメリットについて解説